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No.3 アファメーションとセルフコーチング

“アファメーション”とは言葉を使ってゴールのリアリティを高める技術です。

"ゴール"という概念については、以下の記事でご確認ください。


人間の脳は「言葉の入出力によってイメージを想起させるという性質」を持っています例えば「丸くて黄色くて酸っぱい果物であるレモンを思い浮かべないで下さい。」と言われても、必ずレモンのイメージを想起してしまいます。(この場合は酸味やレモンの水々しさといったクオリアも想起され、自然と口の中に唾液が出てくる場合もあります。)

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そしてもう一つ、人間の脳には重要な性質があって、それは「無意識はリアリティの高いイメージに引きつけられるかのように向かっていく」という性質です。(この場合、レモンの話をしていたらレモンの味が欲しくなる。(他のものに興味が移っている場合は、そうなるとは限らない。))

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簡単に言えばアファメーションは、この二つの脳の性質を利用して、目標達成を行う技術です。


“無意識に向かっていく”というのが重要で、人間の脳は「目標を達成したい!」と思って目標となるゴールのイメージに近づく行動をするわけではないのです。(「目標を達成したい」という意識がついてくることもありますが、必ずそういった意識が必ずついてくるとは限りません。ゴールのイメージに近づく選択を特に意識することなく、なんとなく行ってしてしまう場合が殆どです。)


また、ゴールに向かって行っている状態そのものは意識に上らないため、努力している感覚や苦労しているという感覚はありません。


そのため、しばしば「好きなことをやっていたら、気づいたらゴールを達成している。」という現象が起きます。


そもそも努力している感覚や、苦労しているという感覚はゴールとは真逆の方向に向かったときに生まれる感情です。


無意識が向かおうとしている方向と違う方向に力を使うから、「自分は苦労して努力している」といったマイナスの感情が生まれます。力に逆らわなければ、何も感じません。「ただなんとなくやりたいと思ったからやっているだけ」といった感覚が大事です。


だからこそ、ゴールを達成するのは簡単だと言えるのです。


リアリティの高いイメージさえ作れれば、あとは無意識が勝手にそのイメージに向かっていくのだから、一切努力や苦労が不要になります。


問題は“どうやってリアリティの高いイメージを作り上げるか”だけです。


アファメーションは一般的には言葉を使った技術ですが、広義には「イメージのリアリティを高める技術」となります。これは、「イメージのリアリティに影響を与えるものは“言葉”だけではない」ということを意味しています。


一生懸命アファメーションを取り組む人の多くが、“言葉”にだけフォーカスを当てて、“他”をおろそかにしています。


“言葉”を使ったアファメーションに効果がないわけではありません。


ただ、それだけでは足りない、ということです。


カレーの匂いを嗅いだだけで半数以上の人がお昼にカレーを食べに行ったという実験結果があります。(↓の画像見ただけでカレー食べたくなる人もいるかもしれませんね…笑)

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“匂い”がイメージのリアリティに影響を与え、無意識の行動を書き換えているのは明白です。


“言葉”や“匂い”に限らずあらゆる情報が脳になんらかの影響を与えます。


我々は知らず知らずのうちに無意識の行動を書き換えられているのです。


その無意識の行動を情報コントロールすることによって、意識的に書き換えていく技術が“広義の意味でのアファメーション”です。そして、“広義の意味でのアファメーション”を行うことを“セルフコーチング”と呼びます。


“言葉”に気をつけるだけがアファメーションと思っているうちはゴールの達成は難しいです。


一般的なアファメーション(言葉を使ったアファメーション)が出来ていたとしても、他が疎かであればセルフコーチングができているとは言えません。


あらゆる情報に対して気を配りましょう。簡単に言えば"環境"を整えることです。どういう"環境"にいれば、自分のゴールのイメージを高める情報が入出力されるかを吟味して、"環境"を作り上げて下さい。


アファメーション(セルフコーチング)は今のこの瞬間瞬間に入出力される情報に対して常に行い続けなければいけないことです。


夜寝る前、朝起きた時に、アファメーションを唱えることだけがセルフコーチングだと思ってはいけません。


呼吸をするのと同じように常にアファメーション(広義)ができて、初めてセルフコーチングを実践できていると言えるのです。


では、今この瞬間から、あらゆる情報に対して、「この情報は自分のゴールにふさわしい情報だろうか?」と吟味して生活していきましょう。


いきなり、常にアファメーション(広義)をし続けるのが難しいという方は、“1時間だけ”、“ご飯を食べている時だけ”、“歯を磨いている時だけ”といった感じで少しずつ意識的に取り組んでみて下さい。


気づいた時には、セルフコーチングができている状態になっているはずです。


では、良いコーチングライフを送って下さい!!


★まとめ★
・一般的に言われているアファメーションとは「言葉を使ってゴールのリアリティを高める技術」のこと。
・人間の脳は「言葉の入出力によってイメージを想起させる」という性質と「リアリティの高いイメージに引きつけられるかのように無意識が向かっていく」という2つの性質を持っている。
・アファメーションは、この二つの脳の性質を利用して、目標達成を行う技術。
・努力している感覚や、苦労しているという感覚はゴールとは真逆の方向に向かったときに生まれる感情。
・リアリティの高いイメージを作り上げれば簡単に(無意識が勝手に)ゴールを達成してしまう。
・広義の意味でのアファメーションとは「イメージのリアリティを高める技術」のこと。つまり、「イメージのリアリティに影響を与えるものは“言葉”だけではない」ということ。
・広義の意味でのアファメーションは、脳への入力及び脳から出力される情報コントロールによって意識的に無意識の行動を書き換えていく技術であり、それをセルフコーチングという。
・呼吸をするのと同じように常にアファメーション(広義)ができて、初めてセルフコーチングを実践できていると言える。


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