平凡さを超える(片山達貴)
映像制作をしている。生きるための仕事としても、自主制作の作品としても。毎日なにかの映像をつくっている。
表現には到底なり得ないようなもの。ありふれた平凡さ。僕はそういったものに力を感じる。
自分自身の中にある、どうにもならないほどの平凡さ。あるいは、あまりに平凡であるがゆえに、もはや普通とは言い難いもの。しかし平凡であるからこそ、他者と共有しうる何か。個人のなかの平凡さを解像度は上げれば上げるほど、平凡からずっと遠ざかっていくような感じがある。その表現の原石のような瞬間が現れてくることにワクワクする。
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