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立秋;第37候・涼風至(すづかぜいたる)

この夏の東京で今頃涼しい秋立つ風を感じられる人はまずいない、そう言いたくなるくらい秋立つ気配は微かだ。涼風を待ち望む人がどんなに多いことか。


飢えた僕は信州での仕事のついでもあって

標高1500メートルの高原へ行く。あの場所へ行けば、彼らに逢える。高原の風に浸ることができる。

名残のニッコウキスゲが揺れている。

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オレンジ色の渋いコウリンカには、月夜に出会ったことがあって好きな花だ。

アカバナ アカバナシモツケソウ アキカラマツ
アキノキリンソウ アサマフウロ
イヌゴマ イワショウブ
ウスユキソウ
エゾカワラナデシコ エゾシロネ
オトギリソウ オミナエシ オカトラノオ

キオン キリンソウ キンミズヒキ
クガイソウ クサレダマ クルマバナ
コウゾリナ コウリンカ
コオニユリ
ゴマナ
サワギキョウ 

シシウド
シモツケ
シモツケソウ


タチフウロ ツリガネニンジン
トモエシオガマ
トモエソウ ナンバンハコベ
ノハラアザミ

バアソブ ハンゴンソウ
ヒメシロネ フシグロ
フシグロセンノウ

マルバダケブキ ミゾソバ ミツモトソウ
ミヤコアザミ メタカラコウ
モウセンゴケ ヤマウド
ヤマニガナ ヤマハハコ ヤマホタルブクロ
ヨツバヒヨドリ ワレモコウ

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7月から咲いているのは

アヤメ  イタドリ イブキジャコウソウ
イブキトラノオ ウツボグサ
オオカサモチ

カキツバタ カラマツソウ カワラマツバ
キセルアザミ キリガミネアキノキリンソウ

キンバイソウ クガイソウ クモキリソウ
ケブカツルカコソウ シュロソウ タカトウダイ チダケサシ

ニガナ ニッコウキスゲ ネバリノギラン
ノギラン ノハナショブ
バイカウツギ ハナチダケサシ

ホソバノキソチドリ ミズチドリ ヤグルマソウ


背の低いのがほとんどで、色とりどりの、花に出会う。「花野」は秋の季語だという。すっかり秋が優勢で、秋の虫たちが静かに歌い始めている。大きな蝶はほとんど見られない。


「野薊、ヒヨドリバナ、九蓋草、チダケサシ、オカトラノオ、ウツボグサ、オヤマボクチにコウリンカ、キランにシュロソウ ヤナギラン」帰京してからも、指折り花の名を口にすると姿が立ち、歩いた時の風景も風も立ち現れる。風景は胸中に去来する。

装景家が最も豊かに持つべきもの「胸中の山水」。

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