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ことのはいけばな’22

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文藻の琳派たれ!7年を経てこの言葉に出会った。花立てるように歌も立てたい。 花と歌を同時に活ける。ローカル72候マラソン。 *歌つくり人の皮脱ぎほう法華虚
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#ikebana

ことのはいけばな’22  雨水 第4候 『土脉潤起』2/19〜 

ことのはいけばな’22 雨水 第4候 『土脉潤起』2/19〜 

花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

樹々の芽の薄目開けおり春一番真夜中吹ける虎落笛かも

夜の息激しく聞ゆ春一番椹葉こすれ潮の香の飛ぶ

鱗葉の千ゞ石の浪の虎落笛鼓膜のふるえ昏き海みつ

先駆けて土中を奔る春一番芒の牙の紅染めるなり

ことのはいけばな’22 立春 第3候 『魚氷上(うおこおりをのぼる)』2/14〜 

ことのはいけばな’22 立春 第3候 『魚氷上(うおこおりをのぼる)』2/14〜 

花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

*春こがね花の粉落ちてさんさんとオフィスは日曜誰もいません

*人知れず豪奢に果つる山ぐみの花誇らしく土に紛れる

*雨ゆきに花粉まじりて春 こがね

*チカチカと山茱萸の花はじけ舞ふ街の霞に花粉まざりて

*満月の珊瑚のごとし山茱萸の春日に爆ぜし花の粉ただよふ

*夕まぐれ赤いつ

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