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ことのはいけばな’22

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文藻の琳派たれ!7年を経てこの言葉に出会った。花立てるように歌も立てたい。 花と歌を同時に活ける。ローカル72候マラソン。 *歌つくり人の皮脱ぎほう法華虚
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#穀雨

ことのはいけばな’22 穀雨 第18侯『牡丹華』

ことのはいけばな’22 穀雨 第18侯『牡丹華』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

*ふらここや春を慰め酔いもせず
*ふらここの春の慰め少年忌

*ふらここの酔いどれ舟の牡丹花
*ふらここのほろよい舟や牡丹咲く

*ぼうたんのほろほろ酔ふて散りぬるを
*ぼうたんのほろ酔ひ濃きに夕まぐれ
*春宵やぼうたん融けて月昇る
*月の出にぼうたんはらり舞いあがる

*ぼうた

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ことのはいけばな’22 穀雨 第17侯『霜止苗出』

ことのはいけばな’22 穀雨 第17侯『霜止苗出』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

そうだ、もう霜が降りることも無くなって、緑はうるうるふくらんで肺活量を最大にし、花は一斉に歌うのだ。人も肺葉をふくらませ、彼らの精と混ざってしまおう。目を花に、皮膚を葉に、胴体を幹に、足は動く根に、一挙手一投足が五感そのものの木になろう。
 風と共にみどりなすからだが生まれる「あ

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