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ことのはいけばな’22

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文藻の琳派たれ!7年を経てこの言葉に出会った。花立てるように歌も立てたい。 花と歌を同時に活ける。ローカル72候マラソン。 *歌つくり人の皮脱ぎほう法華虚
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2022年2月の記事一覧

ことのはいけばな’22 立春 第2候 『「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」2/9〜

ことのはいけばな’22 立春 第2候 『「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」2/9〜

花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

稲村ヶ崎のお庭で。谷間で猫のさかりがひとしきり。
帰りは首都高海沿いに北上。
鶯よりも、鵯群れてみゆき通りを未だ席巻する。

*冬うららお午睡からはオキザリス

*陽春に誘われ眠子のさかりつくかたばみ未だ半醒半睡

*酢漿の酸っぱいままでオキザリス酸いも甘いも眠子の恋かも

*陽光

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ことのはいけばな’22  立春 第一候『東風解氷』2・4〜

ことのはいけばな’22 立春 第一候『東風解氷』2・4〜

花を活けるように、言葉を三十一文字ほかの器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

*歌つくり人間以外のものとなる

*木蓮の花弁の傷にふれるまい

*木蓮のレンゲで春を掬わんと

*木蓮のコートはだけてことのほか

*木蓮も裳裾ひらいて東風まねく

*如月に衣を脱いで粋だねい!

*木蓮の花弁の立ちて囲いたる厳かに溢る蘂守らんか

*紅季三寒四温で烟り立つ

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