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変化に気づく感性

中学生の時、先生が、ある話をした。「傘が廊下に倒れていたとする、
●片付ける人、
●見て見ぬ振りをする人。
●気づかない人がいる。 
この中でもっとも悪いのは気付かない人だ。」と言った。私は、当時それはおかしいだろう、見て見ぬふりをする奴が一番悪いと思った。
しかし大人になって、先生の言っていたことが少しは理解できた。
会社などの組織にいると、
●おかしな事があった時にそれを正そうと発言する人がいる。
●おかしいと気付きながら黙っている人がいる。
●おかしい事に気付きもしない人がいる。
たしかに気付か無いなら仕方無いと思うが、どう考えてもおかしな事に対して感覚が麻痺しているという事が一番悪いと言う事ではないかと思う。
よくある例えに「ゆでカエル」の話が有る。鍋に入れたカエルに熱い湯をかけるとピョンと飛び出してしまうが、冷たい水からゆっくりと温めたいくと、気持ち良くなり、気づかずに茹でられてしまう。と言うものだ。あくまで例えの話だが。
人はゆっくりとした変化には気付かないものだ。アナログ時計の針を見ていても進むのがわからない、爪や髪が伸びていくのも目には見えない。しかし確実に変化している。
中学の時の先生は、変化に気付かない事が悪いと言いたかったのかも知れない。
有る人が言っていた。「コロナ禍の中で、企業業績は2つに分かれている。それはコロナ禍になってからの対応が良かったからではなく、その前から時代の変化を捉えて、デジタル化などの変革をやってきた企業が生き残っているに過ぎない。」と。
企業も人も日々を漫然と生きていては変化に対応できないと言う事だろう。
幾つになろうと、道端に咲く花々の変化や雲や空気の変化、そして奥さんの髪型の変化にも敏感に気づく感性を養いたいものだ。


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