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会社員が、アクセサリー作家になった理由

初めまして。
"海"をモチーフにしたアクセサリーを制作している、comotoです。

 先日、本業の方で作家活動に関するnoteを書いたところ、何人かの方から共感の声や、勇気付けられたという身に余る嬉しいお言葉をいただきました。おこがましいですが、誰かの何かほんの少し後押しになったら良いな、、と思い、ブランドをスタートした経緯について書いてみることにしました。
ぜひ読んでいただけたら幸いです..!


これまでの経歴

 幼い頃から”作り手になるぞ!"と決めて、念願叶って作り手に..という訳では、実はありません。むしろ元々は、"モノづくりを支えたい"と、会社員人生をスタートしました。しっくりくる支え方、支える相手を探し求め、転職を重ね、現在4社目になります。
経歴はざっくりこんな感じです。

繊維専門商社(生産管理/3年)→ネット広告代理店(広告営業/半年)
→株式会社カカクコム(広告営業/2年)→ヘイ株式会社(スカウト→CS/約2年半)


なんでモノづくりを支えたい?


 父がグラフィックデザイナー、母がフェルト作家という家庭環境で育ち、漠然とモノづくりや、自分で何かを生み出せる人に憧れを持つようになりました。そんな環境で育ったので、すんなり自分も作り手に・・とはならず、なんとなく自分には無理かな〜と支える側へ回りたいと考えるように。新卒の頃は、モノづくりの間に立ってその役割を担えるかも!と、繊維専門商社に入社しました。

転機になった出来事

 2019年7月に現職の STORES へ入社。自分の父母のような作り手に役立つサービスというのが転職した一番の理由です。

 入社後は、自分の憧れる作り手の方たちにサービスをお薦めして..と楽しく働いていました。特にアクセサリーが大好きで、NEW JEWELRYというイベントに協賛させてもらい、たくさんの作家さんから作品への想いやこだわりなど直接お話を聞けたことは、とても良い思い出です。

 ですが同時に、もう4社目なんだし、そこそこいい歳なんだし、即戦力として頑張らないと‼︎ 何者かにならないと‼︎ と、誰に何を言われた訳でもないのに自分にプレッシャーをかけていました。そして、気づいたらメニエール病を発症し、3ヶ月ほど仕事を休むことに。。

 休み中は、目眩しながらあれこれぐるぐる考えて..を繰り返していました。自分の存在価値って何だろう..自分には何ができるんだろう..と悩み、病気になって会社に迷惑をかけて失格だ..と、振り返ると自分で自分を苦しめる言葉ばかりかけていました。(めっちゃ暗いですね、すみません!!)
「"●●だから"素敵」、「"●●だから"存在価値がある」という考えが前提にあり、根本には「自分は欠けた存在だからそれを埋めるために努力しないといけない」という考えがあったのだと思います。(今考えたら、そんな努力終わりがないので、本当にしんどいですね..)

休んでいる間にたくさん考えて気づいたこと

別に何者かにならなくてもいいし、今のままで私は私だということ。
 
 体調的にも精神的にも苦しい時期でしたが、少し体調が良くなった頃、事あるごとに訪れていた海を眺め、ふっと何かから解放されたような気持ちになりました。
 穏やかな波をぼんやり眺めていると、別に私は私だな〜とすごくしっくりくる感覚になりました。“●●だから”という理由もなく、どの瞬間もきれいな海と同じように、人の尊さにも理由はないんじゃないかと思えました。
(comotoのブランドコンセプトにも繋がっています)

海

なぜアクセサリー作家の活動を始めた?

 
 フラットな状態になった時、アクセサリーを作りたいという気持ちがむくむくと湧いてきました。支えるだけじゃなく、自分も作りたい‼︎ と。(憧れの陰に隠れた本心ってやつなんでしょうか。)

 そんな経緯でアクセサリー制作を開始し、しばらくは自分のために作っていましたが、2021年5月に STORES でネットショップをOPENし、初のイベント出店も行いました。

付けたブランド名は「comoto」
作り手を支える側だった自分が、逆に作る側に挑戦するんだという決意と、同じような方が自分の本心に向き合って、その方らしく生きられますようにという願いを込め、自分の名前"tomoko"を逆さに読んだ"comoto"と命名しました。

 そして、「何かに縛られたりせず、着ける方が、日々その方らしく過ごせますように」という願いを込め、大事なことに気付くきっかけになった"海"をモチーフにシルバーアクセサリーを作っています。


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作家活動を始めてみてどうか

 初めてのイベント出店やネットショップOPENの際はどんな反応をされるか楽しみな反面、同じくらいかそれ以上に見向きもされなかったらどうしよう..という不安もありました。ですが、優しい購入者さんとの出会いに恵まれ、作品を好きだと言ってもらえたり、作品に込めた想いに共感していただけたり、こんなに心の底から嬉しい、楽しい気持ちになれるとは想像していませんでした。
(購入者さんからいただいた優しく勇気付けられるDMやメッセージは、全部スクショを撮って、「嬉しいスクショ」という名前のフォルダに保存しています!笑 本当にありがとうございます!!)

 あと、月並みですが、作家活動を通して身近な人のありがたさに気づくことができました。自分のことのように喜んで応援してくれる友達、職場の上司・先輩・同僚や、支えてくれる家族の存在には心から感謝です。

作家としての現在と今後の目標は?

 作家活動をスタートして約8ヶ月。ありがたいことに、Abemaオリジナルドラマ『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』で鈴木愛理さんに着用いただいたり、いつか出られたらいいなと思っていたT-SITEや渋谷スクランブルスクエアでイベント出店させてもらったり、ビギナーズラックが続いている状況です。
(本当にありがたい..。🙇‍♀️ )

(ドラマ、とても面白いのでぜひご覧ください!笑)

 今後もあくまで楽しくという前提の元、ネットショップや月に一度のイベント出店だけでなくもっと多くの人に手に取ってもらえる機会があればいいなと思っています。なので、委託販売にも挑戦できたらいいなと思います!

 そして、何よりかつての私のように悩んでいる方や、前向きに生きようとする方がcomotoのアクセサリーを着けて、ほんの少しでも自分らしく過ごせる、ちょっとしたお守りのような存在になれたら嬉しいなと思います。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました!
ぜひネットショップやInstagramもご覧ください^^

・ネットショップ:
https://comoto-accessory.stores.jp/

・Instagram:
https://www.instagram.com/comoto_accessory/




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