こもれび文庫
向き合って
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向き合って

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死とは受け入れ難く、辛く苦しいことだと知った。

僕が高校三年生の時、曾祖母が亡くなった。

学校帰りの事だった。
曾祖母が急変したと連絡があり、病院へ行くと、もう旅立っていた。
間に合わなかった......。

僕は、受験生なのに、引きこもりがちになってしまった。
受け入れたくなかったから。
夢だと思いたかったから。

僕だけ時が止まってるようだった。

僕のことを宝物と言ってくれた人。
僕のために泣いてくれて怒ってくれた人。
そして、笑ってくれた人。
たくさんのことを教えてくれた人。
そんな人だった。

自分の死と向き合って、大切で大好きな人の死と向き合って、やっとわかった。

その人に触れることが出来ない寂しさが。
その人の笑顔が見れない寂しさが。
その人の声が聞けない寂しさが。
僕はこんなにも、辛く苦しい事をしようとしたのかと。

僕は、僕が死のうとした日を、大切で大好きな人が旅立った日を忘れない。
そして、その人との思い出を忘れない。

一度は生きるのを諦めた僕だけど、大好きな人の死と向き合って改めて、大切に生きようと思う。

やっと「生きる」が見えた気がした。

                  text/れいや

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