僕だから......
見出し画像

僕だから......

こもれび文庫

僕が、日常を奪われた日。「イジメ」が始まった。僕は、真っ暗闇へ突き落とされた。
 
初めて、人から殴られた。
初めて、人から蹴られた。
初めて、人から暴言を吐かれた。

痛いどころか吐き気がする。僕は誰からも見えていない。僕は消えても気づかれることはないだろう。
そう思った。

僕が、初めて「助けて」と言った日。
言ってはいけない言葉だった。教師が、いじめに加担した。明日を生きるどころか、今を生きる希望すら失った。
周りに沢山人がいるはずなのに、誰もいない、頼れない感覚。  

僕が、学校に行くのをやめた日。
命が消しゴムで簡単に消えるなら消しただろう。
ゲームのように簡単にリセットできるなら、迷わずリセットしただろう。

耳が聞こえず、食べ物の味がしない。声も涙も全くない。
僕は、崩壊した。

僕が、自殺しようと思った日。
ボロボロの体から大きな鼓動が聞こえた。久しぶりに涙がでた。
拭いても拭いても溢れ出る大粒の涙だった。

僕の心は死にたいと言った、僕の体は生きたいと言った。
自殺をやめ、死と向き合った日になった。

僕が、希望を持った日。
教員免許を取りたいと思った。あの日の教師を見返したいと思った。あの日のいじめっ子たちを見返したいと思った。
 
僕だから出来ることがある。
人の痛みがわかり、絶望・苦しみがわかる僕だから。
死と向き合った経験があり、自殺しようとした経験がある僕だから。
人が怖くなった経験があり、信じられなくなった経験がある僕だから。
 
教員免許をとる。
生き苦しさを抱えている人の居場所をつくる。
今、死にたいと思っている人の居場所をつくる。 
誰かの「助けて」に応える人になる。

これが「僕だから」できること。

                        byれいや

-----------------------------------------------
こもれび文庫では皆さんからの投稿もお待ちしております。掲載する際にはこちらからご連絡いたします。

*投稿先
こもリズム研究会
メール comolism@gmail.com

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
こもれび文庫
いじめ・虐待・引きこもりを考えるソーシャルワーカー&当事者・学生の集まりです!お問い合わせ:comolism@gmail.com