僕は穴だらけ
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僕は穴だらけ

こもれび文庫

夢をみた。穴が沢山空いた黒い人の夢。

その人が言った。
「すごく笑うようになったね。」
「楽しそうだね。」
「友達いらないんじゃなかったの?」

水色に色を変えて言った。
「もう忘れちゃったかな?」

目が覚めて、考えてみた。あれは、あの言葉は......って。

過去の僕なんじゃないかって考えに行き着いた。
だから、声に出して言ってみた。

確かに、今まで生きるのは楽しくなかった。正直、辛かったよ。
一日でも一秒でも早く僕の人生を終えたかった。
友達なんていらないとも思った。

でもね、今は生きるのは辛くないって思うんだ。

だって、僕が笑っただけで、隣で喜んで一緒に笑ってくれる人をみつけたから。
僕が泣いていると、隣で何も言わず寄り添ってくれる人を見つけたから。
辛い過去を忘れられる一日をくれる人を見つけたから。
その人が、『そこにいたんだね』って、そっと肩に手を置いて安心させてくれるから。

今はそんな人見付けられないかもしれないけど、意外と近くにいるんじゃないかな?
今は分からないかもしれないけど、近いうちに必ずね......。

何だか心が軽くなった気がした。
気がするだけで、フラッシュバックもこんな夢の数も減ったわけじゃない。
でも、一人じゃないと気づくことができた。
 
震えて小さく縮こまっている過去の自分を見つけ、そっと寄り添って見捨てないで生きようと思う。
今、隣にいる人のありがたみが分かるのは、過去の自分があるからだから。
 
                               Text/れいや


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*投稿先
こもリズム研究会
メール comolism@gmail.com    

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