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また、我が家の末っ子長男かんくんの話です。

願いが一つ叶うなら

給食のカレーうどんがたくさん食べられなかった悔しさから、お友達に中指立てちゃうような、感情がコントロールしきれない、小3の我が息子ですが、
(その話は一つ前の投稿をお読み下さい。)
数週間前、ふと私に聞いてきました。

「願い事を一つだけなんでも叶えてあげると言われたら、何お願いすると思う?」
しばらく考えました…なんだろ、ホグワーツ魔法学院に入学したいとか?や、なんな違いそう。
「わからない。なぁに?」と私。

「この世界から、戦争が終わって、お腹空いてる人も苦しんでる人も、辛いことがあったりして悲しんでる人も、1人もいないみんなが幸せな世界になること。」

ほぅ。そうくるとは。思わず想像して、ぶわぁっと心が温かくなった。
「へぇ。そうか!世界中のみんなが幸せになる事を願うんだね。自分だけの幸せじゃなくて」

「そう。そういうお願いと思わなかった?」

「そうだね。アラジンのジーニーみたいな魔人が魔法でなんでも叶えてくれても、世界一のお金持ち!とか願わないんだね。」

「うん。みんなの幸せがいい。きっとすごく難しいことだから、1日だけそういう日があるのでもいいんだ。」

「みんなが幸せになるのはとても難しいと考えてるんだね。だからせめて1日だけでも、と思うんだ。」

「そう。でも、友達に聞いたら、お金持ちになりたいとか、好きなだけおやつ食べたいとか、欲しいものが全部手に入るとか言ってた。」

「自分の欲望を満たすお願いを言う子が多かったんだね」

「でもさ、おれは、自分だけが良くても幸せになれないと思うねん。自分がよくても誰かが嫌な顔してたら、誰かが悲しかったらいややん。まぁ、おれもよく、お友達のこと泣かしたりその時かーっとして嫌な事言ったりしちゃうけど」

「そっか。その時の気持ちがうまく抑えられなくて、お友達に嫌な思いさせちゃうこともあるけど、それじゃいい気持ちになれないんだね」

「そやでー!」
満足気に去っていき、普通に遊んでました。

だから信じられる

そんな、壮大な世界平和を願う息子なので、心配してないんです。
やっちまうけど、ダメな事わかってる。だから、それは成長の過程であって、いつまでも人を侮辱したりする人にはならないだろうと思える。

小さいことは、ツッコミどころだらけだし、周りに謝ることだらけだし、「おはなし」しなくてはいけないことだらけ。だから、心配っちゃ心配なんですよ、そりゃ。それでも、根っこのところでこの子が大きく育っていく様を信じられる。

や、耳障りのいい事を言うから、と言うわけではなくて、節々で、この子はきちんと物事の良し悪しを分かってるな、ちゃんと育ってるな、と思えることがあるのです。

それでも、やっぱりやらかすよね!

ええ話の後に、今日もありますよー。笑
今日は長女が体調崩して学校休んでて、私も一旦出勤したけど、やっぱり在宅に切り替えさせてもらったりしてとバタバタな日でした。
そして、夕方は末っ子長男はサッカーの日。
通っていた幼稚園でやっているのだけど、少し自転車で距離があるので、普段は送り迎えしています。

が、午前中は長女が眠り続けて受診できなかったので、夕方病院に行きたかった。(長女は中3で明日から中間テストなので!)それで、息子は1人で行く事に。

ちょうど診察中に、サッカーのコーチから着信。しかも2回。

うーん。なんかあったなぁ。怪我かな。やらかしたかな。先週もサッカーから帰宅後ぶぅぶぅ文句言ってたしなぁ。てことで、掛け直す。

「スミマセン。かんくん、帰ってますか?」
え?今自分が在宅してない旨を説明する私。
「今日、さようならの挨拶をする前に、いなくなってしまって。他のお母さんたちに聞いたら、片付けの時に帰ってたと言う事だったので、ちゃんと帰られたかと心配してまして。ちゃんと目が届いてなくてスミマセン!今日の試合負けたので悔しそうだったんですけど…」
不貞腐れて勝手にかえったっちゅーことか!!
ダサすぎるんすけど!!
コーチにはもちろんこっちが謝る。
自宅に電話したら、普通に帰ってて「え?なに?」という感じでした。

帰宅後もちろん「ちょっとお話あるんですけど、いいですか?」タイム。
ま、しばらくは、1年生が帰ってたからもう帰っていいかと思ってた、とか、しらばっくれてましたけど。
ママには、いつも帰りの挨拶を率先してする君が、そのタイミングで帰っていいと判断したとは思えません。と、毅然と言ったら、確信犯であることは認めました。笑

何故、黙って帰ってはいけないか、は理解できたようです。
次、早く帰りたくなったら、の話も予習しておきました。

本人曰く、早く帰ったのは負けて悔しかったからではないそうですが。

知らんがな。

やめてくれ。また放置母と思われるやないか。
というのは心の中のツッコミで。わぁーまた夫にオモロイ話できるわ。とニヤついている母でした。

今日のこんな時も、親業の「能動的な聞き方」と「わたしメッセージ」があると、ストレートに息子に届いたように感じました。
私が、無駄にキレ散らかさなくていいのは、ほんと省エネです。ま、何もないより疲れるけどね!

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