私の2024 Mt富士ヒルクライム_あきらめるな、進め、回せ。そして、単独では挑むな富士ヒルは。
いよいよ本番を迎え、登ってきました。
結論から言うと、無事にシルバーリングを獲得することが出来ました。
結果は、1時間12分27秒🥈
半年間取り組み続けた事が形となり、感無量です。本当に良かったし、何より楽しかった。
練習で取り組んできた事も含めてですが、XやZwiftチームの皆さまとお会いできた事も良かったです。
この辺りはまた別の機会でお話する事にして、今回は富士ヒル本番の流れや感想、反省で振り返り、次はどうしていきたいかをまとめていきます。
富士ヒル終了後から翌日すぐに仕事でバタバタしてまとめるのが遅くなってしまいました。
本番前日からの流れをまとめて、最後に次の目標やどう行動していくかを綴れればと思います。
大会前日
Zwiftチームの皆さまとミートアップする事も予定しており、受付会場に13時まで入る事を想定して動きました。
奈良県在住で、車に荷物を積んで移動。
試走時に同様の流れを経験していたので、忘れ物や細かいミスはありませんでした。
Googleキープなどを利用して、小学生の遠足の様な持ち物リストを作りました。便利です。
本番当日の起床がAM3:00になるので、そのあたりも一週間前から調整していきました。
普段、仕事が朝早い事もあり、5時前には起きて行動していましたが、本番の3日前から当日と同じAM3:00起床に。
前日も、スタート時間に合わせて最終の調整をZwiftで。
フィニッシュ後に食べるご褒美も携え、いざ決戦の地へ。
高速道路が渋滞も無く、スムーズに移動出来たため、やや早めにログイン。
昼過ぎには入れました。
受付も並んだりの混雑も無く、Zwiftチームの皆様が来られるまではEXPOをブラリと。
グッズ目当ての人は朝一がいいですね。ジャージの希望サイズとかは昼頃にはほぼ無かったです。
皆様も集まり、ワイワイ楽しい時を過ごせました(この辺りはまた別の機会で)。
夕方17時前には宿に入って、翌日の準備をすませて、早めの夕食と入浴を。
夕食と当日の朝食は、摂取カロリーベースを目安に何を食べるかは決めていました。
富士ヒルの競技で消費するカロリーが私の場合、800kcalあたりが目安なので、カーボローディングです。
食べた後は、いつものストレッチとマッサージを行い、20時前には床につきました。
今回は意外と寝れた(伊吹山のときは緊張して寝れんかった)。
当日(~スタートまで)
予定よりも少し早めに起床(AM2:30)。
体調は良さそうなフィーリング。心配していた天気も、夜中降ってはいましたが、止みそうな気配に。
結論から言うと、スタート地点はガスっていましたが、2合目あたり(確か,,,)から雲を抜けて、予想とは真逆の快晴に。
起床時の体重は、55,95kg。
予定よりも減ってはいますが、重すぎるよりは良いかな。
朝食と着替え、ストレッチをすましていざ会場の駐車場へ。
ちなみに、当日のスタートまでの流れはこちら。
予定通りに事は進み、駐車場に着いてから、ホットジェルを体に塗りたくり(ポカポカどころか、クソ暑い)、ローラーでアップを済ませてスタート地点へ。
ここで問題発生。
というか、予定外の事が起こります。
事前の案内では、6時からスタートに並ぶとありましたが、5:50頃に会場に着いた時には,,,
「もう並んでるやん,,,」
第3スタートで、早めのウェーブに並んで、明らかにそれっぽいグループを見つけて近くを走ろう作戦でしたが、すでに3ウェーブまで並んでる。
焦って手荷物を預け、並んだところは第4スタート。
雰囲気無い,,,。ニオイが違う,,,。やらかしたか,,,。
事前の準備まではバッチリでしたが、ここが一番のやらかしポイントかもしれません。
次出る時は、30分前集合な俺。
そんなこんなで、スタートの合図を待ちます。
意外と寒くは無かった。
30分前にカフェインや酸素系サプリ、ジェルを胃に放り込み、やる気も体もみなぎる状態!
アップでも体は動き、心拍の様子も良かったので調子は良い!(この時は,,,)
さあ、行くぞ。この時のためにやってきた。
レース全貌
パレードラン~スタート地点
我がウェーブもスタートの合図を聞き、スタート地点まではパレード区間。
100wちょいくらいしか出ない出力で進みます。
この時にやっていた事は、背中のゼッケンに表記されている各参加者の申告タイム。
びっくりするくらい小さい文字でしたが、70分あたりの選手を探します。
ただ、やはり「いない」。
75分ばかりで、のっかれるトレイン、もしくは一緒に走れる人がいなさそう,,,。
「駄目だこれは、一人で行こう。」
こう決心して、交差点を左折し、いざスタートラインをまたぎます。
スタートから2合目あたりまで
Goproとかをぶらさげて走っていませんので、記憶が曖昧です。
違っていたらすいませんという前置きをしておきます。
後述しましが、今回ブライトンさんがやらかしまして、GPSログが正確に録れていません涙
タイムなども曖昧です。
今回は約4倍から4.5倍をキープして耐えるという作戦でした。
道中、特に斜度がゆるむ区間ではトレインにのっかって回す。脚を休める。
幅の振れが少ないSSTショートをやり続けるという感じの作戦。
いざスタートしてから、軽く踏み込みスピードをのせます。
料金所までの少しだけキツい登りを難なく超える。
料金所までは約1分40秒。
そんなに踏んでいる感覚も無く、体はキレている。動く。行ける。やれる。
こんな感覚を持って料金所ゲートをくぐったのを覚えています。
そこからは、中央縁あたりを進みます。
やはり、脚の合う方はいなさそう。
抜いていくという事はそういう事です。
追い抜かれるという事もそういう事です。
恐らく、70分という目標タイム設定が、非常に中途半端なんでしょう。
しくじり先生です。
1合目までの斜度がややある区間は基本的に抜き去ってばかり。
脚が合いそうだなと思って、声をかけてもやはり合わない。
怪しい空気が私を包みますが、体は動く。
2合目あたりまでは、目標のタイム設定よりも1分まいている状態でした。
ほぼ単独だったこともあり、ここまでは本当に良かった。ここまでは。
2合目~大沢駐車場まで
2合目看板あたりまで来て、目標タイムも順調。
ここで、後ろから少し速めの3人トレインがやってきました。
「…おっ!」
声をかけて後ろにつかせもらいました。ゼッケンの申告タイムを確認すると、お一人が68分。他の二人は73分。
73分の方はツキイチ状態で結構つらそう。
「一緒に回します」と68分の方に声をかけ、私と二人で回します。
ペースがグッとあがりました。
ただ出力はPWRで4.5倍ほど。
「ラッキーだ。これで大沢まで予定通り回せる。」
その時でした。
右脚のふくらはぎが、
「ピキっっっッ!」
やったな、きたな、必殺の攣り癖。
マグオンやら水分補給は予定通りでしたが、いつものやつが来ました。
固まってしまい、68分の事にその旨を伝え、少し引いてもらって回復を待ちましたが一向に戻る気配は無く。
先に行ってくださいと伝え、そこから誤魔化し誤魔化しを繰り返し耐えしのぎます。
つねったり、指を突っ込んでひねったり、たたいたり、左足で思いっきり踏んで、右脚はごまかす。
そんな事をしていると、左足のふくらはぎもはってきます。
一瞬、心は折れかけました。
ただ、半年間の間、何をやってきたんだと。どれだけお前はやってきたのかと。あきらめるのかと。そんなものかと。
ずっと自分に言い聞かせ、心を何とか保ちながら進みます、逆風の中。
出力も240~250wで推移していた所から、210~230wまで落ちていました。
前にいるトレインに追いついて、後ろで休ませもらい、出力を上げて攣る一歩手前まで回す。攣りそうになったら、またひっついて休んでマシになったら出力を上げる。
これの繰り返し。地獄。
そんなこんなで永遠の時を感じながら大沢駐車場手前まで来ます。
大沢駐車場~ゴール
酸素も薄くなって、キツイなと感じ始めたころ、後ろからあの別府さんが追い抜いてこられました。
「、、、おっ!」となって気がまぎれます(別府さんすいません)。
滅多にない機会だから着いていこうと踏みなおしました。
こっからはほぼ攣りっぱなしです。
大沢駐車場の左手に回るカーブを曲がると、約10名ほどのパックになっていました。別府さんはすごい!
大体似たような脚の方が多く、斜度が緩むとみんなが速い、きつくなるところでは私が速いという感じでうまく回せます。出力を抑えながらも、スピードが上がります。
「これよ、これ」
4合目あたりで、目標のタイムからは1分20秒ほど遅れていたので、70分は難しいなと感じていましたが、シルバーは死守したい。
このパックに入れた時点で、シルバーに関してはほぼ勝ち確でした。
ラストの平坦区間も、ツキイチさせてもらい(フロントシングル40tです。レブって引けません。すいませんと伝えて)トンネル3つめをくぐる所では両足のフクラハギはパッキンパッキン。
最後のゴールまでの登りが見えます。
もうフクラハギはどうなってもいい。ここからゴルビーや。〇ヌ気で回せ。
ゴールしたらプリンや!
プリン!プリン!プリン!と言いながら回していた記憶があります。
そして、何とかゴール。
フクラハギは固まって動きませぬ。
記録は、72分27秒。
目標にしていた、70分には届きませんでしたが、当初かかげていたシルバーリング獲得は達成出来ました。
ゴールしたら、涙でも出るのかなと思ってましたが、
「脚いてぇ、プリン食いてぇ」しか頭に浮かんできませんでした笑
目標達成、そして次は、、、
シルバーリングを獲得できたこと、半年間出来る限りの時間をとってトレーニングしてきたこと、何よりも家族の協力をしてもらえたこと、嫁と子供二人に最大の感謝です。
半年前は、「絶対にコレではシルバーに届かないこれは,,,」状態からよくここまで来れたと思います。
良かった記憶ばかりが優先して出てきますが、反省点、改善すべき事が多いレースとなりました。
・良かった事
何よりも経験が出来た事。ヒルクライムレースへの取り組み方、練習方法、減量などのベースを積み上げる事が出来た事。
・悪かった事、気付けた事
タイムを狙うなら、各リングの目標タイムで走る設定をする事(中途半端はあまり良くは無いと感じる)。トレインは組む前提で臨め、無理なら目標タイムを軽く走れるくらい作り込んで挑め。
私の2024 Mt富士ヒルクライムはこれにつきます。
何はともあれ、大会に参加された皆様、からんでいただけた皆様、改めて感謝申し上げます。
走行データ
GPSログは正しくありませんが、走行のデータは以下の通りです。
(富士スバルラインでの走行データより)
平均パワー 225w
当日体重 55.95kg
自転車重量 7.9kg
携帯したもの全て(着るものかた水分とか) 1.45kg
TTL重量は、計65.3kg
体重のみPWR 約4.02倍
総重量比PWR 約3.44倍
*感覚として、平地より10%以上ダウンする感じでした(自分比)。
ここの対策も大切です。
そして、その先へ
次の目標はもう決めました。
来年の富士ヒルでゴールドリングを獲得する事です。
今のままでは絶対に無理です。自分が一番わかっています。
ただ、無理だと言い続けてたら一生無理です。ゆっくり進んでも止まらなければいつかたどり着けます。それが挑戦だと私は思う。
「できっこないを やらなくちゃ」
私の根本はいつもこれです。出来ないコトをクリアしていく事に、価値がある。生きている実感を得る事ができる。
ゴールドリングを獲得するには、何がどうあれば良いのかをしかと見極め、
何が自分に足りないのかを理解する。それを埋めるためには何をすれば良いのかを考え、トライ&エラーを繰り返す。
生きるということはそれの繰り返し。
ヒルクライムに臨む、富士ヒルに臨むという事は、生きるコトと同じ。
もうだめです、完全に沼にはまりました。
やってやりましょう。やってやります。
最後に。
この半年間、色々と声をかけていただけり、アドバイスをいただけたりした皆様ありがとうございました。本当に感謝しています。
また来年の富士ヒルまで、協調して臨んでいけたら幸いです。
それぞれの富士ヒル。
笑って山頂でお会い出来るよう、これからも精進します。
そしてここまでの長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
富士ヒルでシルバーを目指す方へ、少しでも参考になる事を祈りまして。
これにて挑戦記は一旦幕を閉じます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?