見出し画像

主催者が見た「CMC_Central 2024」の舞台裏~ヒト・モノ・コトがつながるコミュニティの力〜

こんにちは。一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会です。
私たちは、コミュニティマーケティングに関する理解を深め、実践者を増やすことを目的としたコミュニティ「CMC_Meetup」の主催を2016年より始動。8年間の活動を経て、2024年に協会設立に至りました。
 
これまで、東京や大阪などの主要都市に加え、福岡、名古屋、沖縄、高知、札幌など、全国各地で累計120以上のオンライン・オフラインイベントを開催し続けてきました。
 
今回は「CMC_Central 2024」と題して、「CMC_Meetup」の全国版を名古屋で初開催!

正直、どれだけの人が集まってくれるのか未知数でした。
楽しんでくれるのか。
交流を深めてもらえるのか。
なにか学びになることを持ち帰ってもらえるのか……。
 
そんな若干の不安をよそに、私たちの目に映ったのは、参加者も運営側も一体となって盛り上がっている皆さんの様子でした。

「やっと会えたね!」と抱き合う姿。
登壇者の発表に拍手で応える姿。
そこにあったのは、確かで、温かな、つながりのかたちでした。

 大盛況のうちに幕を閉じた「CMC_Central 2024」。
主催者の目線で切り取った、どこにも明かされていない“舞台裏”を、お届けします。

手作りの準備でおもてなし。
入場行列ができるほどの人気ぶりに驚き! 

運営スタッフは普段全国各地にいるので、Backlogで進捗管理をしながら準備を進めていました。

当日までリアルで会えないメンバーもいたので、実は前夜祭から懇親を深めていました。この時点ですでに関係性もできていて、連携はばっちり。言わずもがな、普段から連携はできているんですけどね。

会場となったのは、愛知大学 グローバルコンベンションホール。

機材を続々と運び込んで、会場をセッティング。リハーサルにも余念がありません。

 一方、会場の外では、誘導係が頑張ってくれていました。
太陽が南中高度に達しそうな、AM11:30。集まり始める人の流れを見て「こっちに立っていた方がわかりやすいかも!」と臨機応変に動きます。

「コミュニティマーケティングって、意外と盛り上がってるんだな、って思ってもらえるとうれしいですね。有名企業も多く取り入れはじめているし、いろいろな活用事例も知ってもらえたらいいですね。
コミュニティ実践者が一堂に会するので、それだけでも贅沢なイベントです!
遠方から来てくださる方も多いので、観光地としての名古屋も楽しんでほしいですね!」


   

早く到着された方には、開場まで少しお待ちいただきました。
暑いので、日陰でスタッフとちょっと談笑。
「以前、高知で行われたCMC_Meetupに参加したことがあったんです。そのときとても楽しかったので、名古屋にも来てみました。今回は全国版とのことで、楽しみにしています!」との声を聞くことができました。

まもなく開場!
実はみんな、楽しみで仕方ない!
緊張とは無縁の運営スタッフです。


 PM12:30、いよいよ開場です。すでに30人もの人が列を作っていました。
受付を済ませて、メイン会場であるコンベンションホールへ入っていきます。

  

これまでオンラインでしか顔を合わせていなかった人同士が、直接交流を深める様子が、あちこちで見られました。
オンラインで便利になって、わたしたちはその恩恵をたくさん授かっているけれど、やっぱりリアルで会うのはまた違いますね。 

運営メンバーのコジ ロウさん。
ビデオ記録もこなしつつ、このあと登壇も控えているので少々慌ただしいご様子。
しかし、それぞれの役割分担がスムーズにできているので、気持ちに少々ゆとりもあるようです。
日頃からの関係性があるからこそ。仲間との信頼があるからこそ。ですね。
 
「参加者全体の半分くらいが名古屋の人で、もう半分は県外から来てくれています。今回がきっかけで名古屋に初めて来た!っていう人も多いんじゃないかな。
こうして実際に来ていただくことで、コミュニティマーケティングの温度感というか、盛り上がりを感じてもらえたら嬉しいですし、今度は自分もなにかやってみよう!って、実践者になってもらえるようなイベントにしたいと思います。
 
あとは、名古屋という街のポテンシャルというか、名古屋っていろんな可能性を秘めている街だということも感じてもらえたらうれしいです。
名古屋は、日本の中心で、関東にも関西にもアクセスがよくて、独特の文化を持つおもしろい街です。
『名古屋でユニークなことやってるな!』って、この街そのものにも興味を持ってもらえたらといいですね」

PM13:00、キックオフ。

大会総監督の藤井麻由さんの司会で、いよいよイベントがスタート!

 さあ、ここから約5時間半。みんなで突っ走ります!!

あらゆるテーマのセッションを、5会場で同時に展開!
大盛り上がりのサポーターブースも

施設内の5会場にわたり開催された今回のイベント。
メインとなるA会場(2Fコンベンションホール)のほか、19FにB、C会場を、20FにD、E会場を設けて実施しました。

コミュニティマーケティングの基礎から、最新のトレンド、活用事例、広め方まで。
コミュニティマーケティングのすべてが詰まっているといっても過言ではありません。

A会場では、開会宣言に続き、運営チームでもある当協会代表理事・小島英揮による「キーパーソンと語る、コミュニティマーケティングの未来予想図」と題したセッションがスタート。

コミュニティマーケティングを活用している協会フェローの6名、SnowflakeのKTさん、IT批評家の尾原さんをゲストに招き、コミュニティマーケティングにおけるカスタマーサクセスや、顧客共創を最大化するための取り組み、コミュニティの育て方や浸透のさせ方について、たっぷりと語り合いました。

<登壇者>
トレジャーデータ 執行役員 坂内 明子さん
AsanaJapanマーケティング・リード 長橋 明子さん
Datadog Japan 萩野 たいじさん

ヤッホーブルーイング 佐藤 潤さん
パインバレー CEO 矢嶋 正明さん

IT批評家 尾原和啓さん
Snowflake エバンジェリスト KTさん
フジテック CIO 友岡賢ニさん

その後はメインサポーターのKEEN株式会社様から、「スター顧客の育成と事業成長」という観点でのお話も。

どうですか?開始1時間でこの濃厚な内容!!
かなり贅沢で、貴重なお話をしていただきました。
参加者の皆さんも真剣にメモをとったり、うなずいたりしながら聞き入ってくださっていました。


その後は、5会場に分かれて自由にイベントを楽しんでいただきました!

セッションの内容は以下のとおり。
すべての会場を見て回りましたが、どのセッションも熱気にあふれ、ときに笑いもありながら、和やかな雰囲気でした。

<A会場>

  • これからの"あたりまえ"なマーケティング戦略 ~コミュニティで顧客との絆を深め、共に成長する~ 佐藤 潤さん

  • エンタープライズ企業とコミュニティのこれからの”あたりまえ”な関係 友岡 賢二さん

  • 全国イベント主催者が語る!コミュニティイベント運営術【担当者視点】 藤井 麻由さん

  • ビジネスも人生もグロースさせるコミュニティとの向き合い方 当協会代表理事・小島 英揮

<B会場>

  • 様々な視点から深掘りする、参加者視点でのコミュニティ活用術 酒井 真弓さん

  • SaaS/サブスクビジネスにおける企業とコミュニティメンバーとの付き合い方 長橋 明子さん

  • 企業トップが語る、ビジネスとコミュニティの掛け算を実現する秘訣 当協会理事・河村 雅代

<C会場>

  • 30分でわかる、コミュニティマーケティングの「キホンのキ」 小島 英揮

  • 3名の実践者が語るコミュニティマネージャーの仕事のリアル 藤本 眞子さん

  • コミュニティリーダー視点で 語る、コミュニティのDo/Don't 森田 諭さん

<D会場>

  • 新卒メンバーに聞く!ぶっちゃけ、学生から見てコミュニティってどうだった? 北川 佳奈さん

  • 超えて学ぶ~ 多様なコミュニティで見つける成長のチャンス~ 阿部 拓海さん

  • コミュニティ越境でキャリアチェンジ、キャリアアップ 大澤 あつみさん

<E会場>

・DXを広げるためのコミュニティ活用相談会 りなたむ さん

セッションに参加した方に、お話を伺いました。

「学生とコミュニティの関わりについて興味があったので、参加しました。若い世代はコミュニティをこういうふうに見ている、という意見をいろいろと聞くことができたので、とても貴重な機会になりました。
また、採用目線でも役立つのではないかと思いました。
コミュニティがあることによって、世代間での意見交換もできるのだなと、学びになりました」

「愛知大学の学生です。正直、コミュニティについてはほとんど知らなくて、セッションについていけるか不安でしたが、新しい世界を見ることができました」

「普段、コミュニティサポートに携わる仕事をしています。今日のことはXで知って、面白そうだと思い、参加しました。
ですが、どのセッションも面白そうで、どれに参加しようか選ぶのが大変でした(笑)。
今回は、マーケティングの視点でお話を聞きたいと思っています。最近のトレンドも気になりますね。
ここでしか聞けない話ばかりだと思うので、しっかり学んできます!」

「知り合いにこのイベントのことを紹介されて、北海道から来ました。
コミュマネという仕事に興味があって、いろいろ自分でも調べていたんです。
でも、実際にコミュマネの業務について直接聞くことができて、より理解が深まりました。
講師の皆さんのようになれるように、これからももっと勉強したいと思います」


「企業内でコミュニティがどのように発達しているのか、現状を知りたいと思い参加しました。A会場で行われていた尾原和啓さんの海外での話は、とても興味が湧きました。
東京での開催は、何度か参加したことがあるのですが、名古屋の盛り上がりもすごいですね。
名古屋の人のほうが、東京に比べて、コミュニティを活用している人が多いように思いました」

セッションを終えた登壇者にも、感想をお聞きしました。

「活用相談会と題して、実際にコミュニティやDXで悩んでいる人とお話しました。
『社内勉強会なら参加してくれるのに、社内コミュニティとなると消極的になってしまう』『各部署ごとにコミュニティやDXに対するマインドが違う。どのようにマインドチェンジしたらいいのか』など、思わず『あるある!』と言ってしまいたくなるような質問をたくさんいただきました。

私からのアドバイスとして、
①自発的にやれる人と少人数でもいいから始める 
②楽しく続けることを第一に考えて動かす 
③会社のためでなく、自分ごととして認識してもらうように発信する 
といったことをお伝えしました。
コミュニティの立ち上げはハードルが高いかもしれませんが、前向きに楽しみながら取り組んでみてほしいですね」(りなたむ さん)

「私自身の経験を踏まえて、実例をいくつかお話させていただきました。
上司から、コミュニティが成果につながるのかとか、有効性はあるのかと言われてしまうと、口ごもってしまう人もいるかもしれませんね。
その点では、今回のように実際に成功事例を出して説得するのがいいかもしれません。
コミュニティを『成果を生み出す間接的な加速装置』として考えていただけるといいですね。
皆さんにはぜひ、圧力に負けずに頑張ってほしいです!」
(トヨタ自動車 デジタル変革推進室 永田賢二さん)

(写真左から永田賢二さん、りなたむさん)

「今回は、コミュニティマネージャーになりたい!という人に向けてのセッションを行いました。
一言でコミュマネと言っても、プロダクトに対するコミュマネなのか、施設に対するコミュマネなのかによっても業務や目的が異なります。そういった、コミュマネの細部までお伝えできていたらうれしいです。
また、セッション後のご質問で『会社にコミュマネの必要性をわかってもらえないが、どうしたらいいか』という声を多くいただきました。
私たち自身も、もっとコミュマネについて情報発信していくべきだと感じましたし、『なぜコミュマネが必要なのか?』ということにもっと触れていくことが大切なのだと思いました。
これからも、多くの人の力になれるよう、発信の機会を作っていけたらと思います!」

(写真左から藤本真子さん、小川きぬさん、坪井友里さん)

さらに20Fには、サポーター企業のブース出店も。
参加者と積極的に会話を楽しむ様子が見られました。

<サポーターブース>(順不同・敬称略)

  • KEEN株式会社

  • フォージビジョン株式会社

  • コミューン株式会社

  • 株式会社コミュカル

  • 株式会社Asobica

  • 株式会社デジタルキューブ

  • 株式会社コラボスタイル

  • 一般社団法人 コミュニティマーケティング推進協会

「積極的に質問をしてくださったり、具体的にサービスのお話に興味を持ってくださる方が多いと感じました!
いつも展示会だと、パンフレットを渡して、会社やサービスのことを少し話す程度になってしまうのですが、今回は一人ひとりのお客様とじっくりお話ができました。皆様のビジネスのお役に立てたら嬉しいです」
(株式会社コラボスタイル)

「他の展示会だと、そもそもコミュニティとは、という説明からしているのですが、CMC_Centralにいらっしゃるお客様は、コミュニティに対する解像度が高く、より深い話ができたように思います。
コミュニティマーケティングが多くの人に浸透しているのだなと実感できました。
あとは、イベント自体を楽しもうとしている方が多いので、私たちも思いっきり楽しみながら参加させていただきました!」
(コミューン株式会社)

CMC_Centralが考える、コミュニティのあり方とは
つながりが生む新たな価値と可能性

半日にわたり開催した「CMC_Central」も、いよいよフィナーレです。
総監督として大会をサポートしてきた藤井麻由さんは、思いをこう語ります。

「CMC_Meetupの全国版は、ずっとやってみたいと思っていたことでした。
皆さんに背中を押されて、大会の総監督をさせていただきましたが……。自分が中心になったとは思っていません。運営の皆さん17人全員の力があったからこそ、実現できたと思っています。
本当に、ありがとうございました!」

私たちは、コミュニティマーケティングは「近道」だと思っています。

誰かと仲良くなれる近道。
問題を解決できる近道。
ファンづくりの近道。

そんな「近道」を通して、思いを共有した人たちが集まると、そこにはモノやサービス、出来事のつながりが生まれます。

その流れが結果として、会社や事業をグロースさせていくことにつながるのだと、私たちは思います。

願わくば、一人でも多くの人にそんな体験をしてもらえるように。
一人でも多くの人が「実践者」として、社会を元気にしていけるように。

私たち一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会は、これからもさまざまな場面でコミュニティマーケティング業界を支えていきます。

改めまして、運営の皆様、お疲れ様でした!
そして参加してくださった皆様も、ありがとうございました!


(撮影:集合写真家 武市真拓さん)

P.S.
実はこのあと、運営&登壇者&参加者の総勢210人が入り混じり、大盛り上がりの「後夜祭」を開催!本編での気づきや学びを夜遅くまで語り続けた1日となりました!

(記事執筆・編集 / 光田さやか)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?