僕はコミュニティと向き合えているのか?
コミュニティフリーランスとして活動し始めてから、はや2年と1ヶ月が経とうとしている。
さまざまなコミュニティ現場経験を積んで、コミュニティに関する知見を深めて、コミュニティのプロとしての肌感覚も掴んでいると思う。いうならば、僕だけがもっているコミュニティ感覚みたいなもので仕事をしている。
活動するなかで、多くの”コミュニティのプロ”の皆さんとお会いして、コミュニティマネージャーには多様なタイプがいることを知った。
それはスキル、コミュニケーションタイプ、活動フィールド、規模、テーマ、などさまざまな要素の掛け算でタイプが構成されていると思っている。
例えば僕を例であげると、
オンラインコミュニティマネジメントスキルを持ち
全体コミュニケーションが得意で
大規模すぎず、共感が得られるテーマでしか
コミュニティマネジメントに関わらないコミュニティマネージャー。
スキルの部分がとてもざっくり書いてしまったが、イベント設計スキルとか、ライティングスキルとか、SNS運用スキルとか、管理能力とか、そういったものを指している。
スキルはとてもわかりやすい部分ではあるが、コミュニケーションタイプ部分は意外と目がいきにくいところでありつつも、かなり大事なポイントだと思っている。
このnoteで書いた「コミュニケーションの性質」が、まさにそれにあたる部分。
僕は全体コミュニケーションが得意だ。
個別で話すことももちろん好きだけど、それ以上にコミュニティを俯瞰して捉えて、全体のバランスを整えるようなコミュニケーションが得意だと思っている。
そんな僕だから抱く感覚かもしれないけど、コミュニティマネージャーとしてメンバー全員と1対1の関係を築かなければいけないと思ったことはあまりない。
それよりも、メンバー同士が1対1の関係を築くことの方が圧倒的に大切。そこに自分を介してもらう必要は一切ない。
なので、僕が運営するコミュニティに参加してくれている皆さん全員と、僕自身がしっかりした関係性を築けているか?というと、そんなことはないと思う。むしろ少数なんじゃないかなと。わかりやすい基準だと、コミュニティイベント以外で飲んだことがある人は少ない。(もちろん築きたくないということではない)
そんなスタイルをとっている自分に対して、見方によっては合理的だと思うけど、見方を変えれば自分の弱さなんじゃないかと思う時がある。
その弱さというのは、過去に書いたこのnoteにも繋がってくるのだけど
この”人に心を開けない”という感覚は、シンプルに1対1の関係を築くことへの恐怖なんじゃないかなと思っている。言い方を変えれば、対人関係で傷つくのが怖いのだ。
だから、コミュニティマネージャーの役割は『コミュニティという環境を整えることである』と割り切り、自分から頑張って密な関係を築きくための行動を起こしにくい。
コミュニティは関係性の集合体
これは僕が自分で考えた、コミュニティの定義である。イベントで登壇するたびにこれを伝えているから、僕のイベントにきたことがある方は聞いたことがあるフレーズかもしれない。
『関係性の集合体』そう言っているのに、僕自身が関係性を築くのが下手というのはいささか笑える話だ。だからこそできていることはあるにしろ、正直コミュニティを生業とするプロとして負い目を感じる部分でもある。
女将みたいな、スナックのママのような、自分からどしどしコミュニケーションを取りに行っている、そんなコミュニティマネージャーを見ているととても羨ましくなる。コミュニティマネージャーとして、自分より向いているなぁとすら思う。
だから僕はオンラインというフィールドを選んでいるんだろうなぁと、これを書いていて納得したのだが、そろそろこの部分とも向き合っていくことにした。
そう思って取り組んでいるのが「コミュニティの教室 実践編」だ。
昨年からお手伝いさせてもらっているグリーンズの「コミュニティの教室」とは違い、10名しか参加できない少数限定の学びの場。
これまでは”場・空間”をつくっていればよかったが、この実践編では参加者全員と1on1を実施し、それぞれがコミュニティで成果を出せるように併走していくスタイルなのだ。
つまり、場づくりで終わらず、僕自身がしっかり参加者と関係性を築いていく覚悟が求められている。
きっと、これまでの僕だったらこの企画は断っていたかもしれない。ただ、僕のなかで“向き合っていきたい”という覚悟ができたからこそ、臨めている企画だと思う。
その証拠にワクワクしている自分がいる。
早くこの取り組みをしたいと思っている自分がいる。
この企画を通じて、メンバーの皆さんがどう変化していくのか。自分自身の中で生まれる気づきはなんなのか。そんなことが楽しみなっている。
コミュニティの教室 実践編はまだ参加者を募集しているので、気になった方はぜひ参加してほしい。
小さな僕の挑戦、この一歩がコミュニティのプロとしての僕を成長させてくれるような気がしている。参加してくれるメンバーとは、共に成長していきたい。
最後に、このnoteを書き終えて思ったことは
僕はコミュニティに向き合えているよ
という、自分自身への返事だった。
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