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心が震える旅

「今一番いきたいところはどこ?」

そう聞かれた確実に”愛媛”と答えると思う。
それは2019年からそうだし、今この瞬間もそう。

別に愛媛にゆかりがあるわけでもなく、訪れたこともない場所だった。

だが、ここ最近東京で愛媛県に関係する方々との出会いが続いた。

大好きなタオルブランド「IKEUCHI ORGANIC」は今治タオルだし
Jリーグチーム「FC今治」に友人ができたし
友人のコミュニティフリーランスが愛媛を拠点にしていたり。

それから愛媛県に興味を強く持つようになっていて、気がつけば一番行きたい場所になっていた。

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仲の良い友人と盛り上がり、急遽足を運ぶことになった愛媛。共通の友人に会いに行こうと勢いでチケットを購入していた。

ノリでスタートしたこの旅が、ここまでかけがえのない体験になるとは思ってもみなかった。

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今回拠点を構えたのは「大洲(おおず)」という町。愛媛の友人がここに実家があるらしい。恥ずかしながら僕は初めて聞いた名前だった。

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だけど、到着すると風情のある町並みにワクワクし始めている自分がいた。なんとなくだけど、これまでなかったような出会いがある、そんな予感。

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今回宿泊させていただいたのは、ゲストハウス「はたご屋 霧中」。友人の繋がりで紹介いただいた、古民家の宿泊施設だ。

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オーナーのしんごさんはとても大らかな方で「他のお客さんおらんけん、自由に使っちゃってね〜」と、東京からきた僕らを温かく迎えてくれた。

ここを拠点として4泊5日を過ごすことになるのだが、本当に面白い出会いが続いていくことになる。

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霧中の近くにある古民家カフェ「村上邸」。僕が隙間時間にふらっと散歩している時に出会った場所で、この期間中に4回足を運んだ大好きな空間。

ただのカフェではなく、アパレルやグッズの展示も行なっているのが特徴的。どれも関係性のある方々が関わっているプロダクトらしい。コーヒー豆も、関係のある人が焙煎しているものだとか。その選び方がとても好き。

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オーナーである磯野さんは、鹿児島出身で福岡で働いたのちに愛媛へやってきた方。経営コンサルをしながらカフェを経営していて、幅の振り方がすんごい。

とても気さくで物腰柔らかい方で、行くたびに1時間以上お話をしていた。僕らのやっていることや働き方がおもしろかったらしく「刺激的な時間をありがとうございます!」といつも言ってくれる。

3回目の入店から「ただいまー!」と言ってのれんをくぐるようになった。それが嬉しいと伝えてくれた磯野さん。間違いなくここは第二の家だ。

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酒屋「酒乃さわだ」と、コーヒー屋「カトラッチャ」が一緒の建物に入っている不思議な空間へ。

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それぞれとてつもないこだわりで提供している。印象的なのは「酒乃さわだ」の澤田さん。ひとつひとつの日本酒やワインへの愛がすごい方。

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とても豊かな表現をしていて、話を聞いているだけですべてのお酒が欲しくなる。この日に買うつもりはなかったのに、気がついたら2本の日本酒を買っていた。

とても熱い方で目力がとんでもないんだけど、しっかりと相手の話を聞いた上でスイッチが入る。目の前の人としっかり向き合ってくれている、そんな印象を抱いた。

また、澤田さんは基本Web販売をしないそう。それは「その人のことを知った上で、お酒を提供したいから」というこだわりから。関係性を大事にしている姿勢が、本当に好感と共感を持った。今度は一緒にヤバイクラフトビールを飲みにいくことを約束してきた。楽しみがすぎる。

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愛媛といえば、瀬戸内海がとてもきれい。
ここは”一度は降りたい駅”として有名な「下灘駅」。

この真っ青な世界を見ているだけで、心が洗われていく。近所の年配の方々がふらっと集まり、談笑している様子が印象的だった。どうやらこのベンチが憩いの場になっているようだ。

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今治にも足を運んでみた。

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亀老山展望公園からの景色は、きっと生涯忘れられないものになったと思う。心を奪われるとはこのことか。

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この旅を経て、愛媛の皆さんの人柄と場所の魅力に、とても心を動かされた。

どの方も物腰が柔らかくて、まったくせかせかしておらず、それでいて熱いものを持っている。僕はギラギラしてて、強い言い方しかできない人のことが苦手だ。そういう意味では、とても素敵なバランスを持っている皆さんだった。

お互いを自然と助け合い、関係性を大事にしていて、それを地でやっている姿は尊敬そのもの。

こんなに心動かされた旅は初めてだったかもしれない。それほど、小さな感激を何度も味わえた。

「ここには何かがある」

そんな予感を感じて、3ヶ月に1回のペースで足を運ぶことに決めた。愛媛の皆さんともっと交流して、もっと関係性を深めていきたい。

それをしたから何が起こるのか、まったくわかっていない。でも、きっとこの先に見える景色が僕にとって大事なものになる気がしている。

「自分らしい暮らしとは何か?」
その問いへの答えが少し見える気がした。

愛媛ありがとう。
会ってくれた皆さんありがとう。
またね。

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photo by 長田

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