鞆の浦でフォトグラファーをはじめて、いま感じること
こんにちは。
鞆の浦でフォトグラファーとして活動している、長田(ながた)です。
2022年2月に東京をはなれ、鞆の浦のまちに移住して早5ヶ月が経過しました。フォトグラファーとして名乗りはじめたのも、この移住をしたタイミングです。
それから、ありがたいことに何度もお声かけをいただき、フォトグラファーとしての活動を細々と、でも熱量高めに取り組んでいます。
例えば、鞆の浦で出会ったご夫婦のウェディングフォトを撮影したり
例えば、愛媛県にあるサッカーチーム「FC今治」イベント広場の撮影をしたり
例えば、しまなみ海道 生口島にある銭湯「yubune」の撮影をしたり
現時点では、ここには載せられない案件もちらほら。本当にありがたい限りです。
手探りながらも、ひとつずつ積み重ねていくなかで感じているや自分の変化を、走り出して少し経った今だからこそ、文章にまとめておきたいと思います。
フォトグラファーとして名乗るからこそ、本気で写真に向き合える
「写真を扱う仕事をする」という事実が自分ごと化したことで、より本腰をいれて写真と向き合うようになったと思います。
それ以前も思いつくかぎり写真の技術が上達するようにアクションをしたり、可能な範囲で撮影する機会をつくったりしていましたが、「フォトグラファー」として名乗りはじめてからはその動きがさらに加速した感覚があります。
日常的に、SNSで他のフォトグラファーさんの写真に触れているのですが、「どうやってこの写真が生まれているんだろう?」と疑問を持つことが増えましたし、その解像度をあげないと気が済まなくなっている自分がいます。
そういう姿勢と行動の変化が起こり、僕は前よりも写真が好きになっている。そして、撮影した写真をお届けしたみなさんに喜んでもらえる。
なんだか良いことづくめすぎて、一歩踏み出してよかったなという気持ちが溢れてるんですよね。
まだまだ至らない点も多いけど、今抱いている好奇心をいかして歩み続けたいと思います。
ローカルのつながりを育むために、身体性が伴った活動が必要
僕がメインとしている「コミュニティマネジメント」は説明が難しかったり、最近広がりはじめた概念でもあったりで、この仕事を通じて接点やつながりを生み出すことに難しさを感じていました。
その点、写真はとてもポジティブ。
「写真」という明確なアウトプット、「撮影する」という身体性が伴う行動があることで、新しい機会に恵まれるチャンスが多いなと思っています。
同じ空間を共有し、そのなかだからこそ生まれるコミュニケーションがある。身体性があることで人は共感力を発揮しやすくなるそうです。その過程と状況が、つながりを育んでくれる。
また、「写真」というアウトプットがあるおかげで、時間を超えたコミュニケーションが生まれます。「あの時の写真が〜」みたいな感じで、忘れかけた頃に僕らの関係性を耕すきっかけになってくれる。
よく聞くようなエピソードですが、これが実現できているのってすごいことだと思うんですよね。時間を超えることって、そう簡単に生み出せるものもないなと。
よりリアルの場の価値が高くリアルな機会をつくりやすいローカルだからこそ、ここに書いた価値が高いんじゃないかなというのが現時点での仮説です。
今後も、写真を通じてつながり育んでいきたいと思います。
「ここにある魅力」を写したい
「自分がどういう撮影をしたいのか?」を考えることが多いのですが、きっと「ここにある魅力」を表現したいんだと思いました。
バチバチにつくりあげているものというよりも、たまたまその瞬間現れたもの。
偶然のぞかせてくれた瀬戸内海の表情とか、たまたま通りかかったおばあちゃんの後ろ姿とか、そういう「ここにあるもの」を活かした「ここにしかないもの」を写したいんだなと。
それがどうやったら引き立つのか?
偶発性のなかにあるヒントは何か?
再現性を高めるために何ができるのか?
そんなことを考えながら、シャッターを押しているような気がします。
「鞆の浦の魅力ってなんだろう?」
その視点とカメラを持ちながら、まちを散策するのが移住してからの趣味になっています。
とはいえ、自分だからこそ生み出せる価値はまだわからない
とはいえ、まだまだ僕だからこそ生み出せる価値ってなんなのかは、全然わかっていません。
友人にすごいフォトグラファーはたくさんいて、彼らと比較してしまうとまだまだな自分を思い知らされます。(冗談抜きで毎日感じてます)
でも冷静に考えると、たった5ヶ月のキャリアで何かわかるわけがなくて。それなのに、わかった気になることが一番怖い。
この事実をネガティブに受け取るのではなく、ポジティブに「現状に満足しない姿勢」を持てるという解釈をしています。
1年後の自分が今撮影した写真をみて「あの時はまだまだだったな」と思ってほしいし、それを毎年繰り返してほしい。
この姿勢があるからこそ、毎回撮影するたびに試行錯誤しながら写真を撮ることができるんだろうなと思うんです。
「自分だからこそ生み出せる価値ってなんだろう?」
この旅はずっと続いていきそうです。
最後に
特になにか答えがでているわけでもない文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この駆け出しの状況を楽しみつつ、目の前にいるお声かけしてくれる人といっしょに、納得感のあるものを撮り続けていきたいなと思います。
もし、僕に撮影できる機会がありましたら、気軽にお声かけください。
それでは!
▼ポートフォリオ
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