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面白がる生き方のススメ

素晴らしかった「らんまん」

朝ドラ「らんまん」が終わりました。最後までしっかりした展開で、毎回感動していました。世間でもとても人気があったようですが、私にとっても、これまでで最も共感できる朝ドラとなりました。学問という意味で自分と同じフィールドの話だからでしょうか。主人公はもちろんですが、研究者たちの気持ちにはそれぞれ共感しましたね。

私も地方大学から東京大学大学院に入った身であり、主人公が初めて訪れたときの驚きにとても懐かしさを覚えました。ひとつの科だけでこんなにちゃんとした図書室があるの!と感動して、読みたかった雑誌があるのをみつけては喜んでいたのを思い出します。次々と現れる個性的な先生方にも驚きましたね😅。

高知への旅

偶然なのですが、例年参加している学会が今年は高知で9月に行われ、喜んで行ってきました🎶空港もホテルもどこに行ってもらんまん花盛りで、モデルになった牧野富太郎の写真をそこここで見ることになりました。

牧野博士をラッピングした路面電車
ホテル入口の牧野富太郎コーナー

もちろん植物園にも行ってきました。植物はあまり詳しくないのですが、ドラマに出てきたものにはちゃんと印が付いていたので、ドラマを思い出しながら見ていくと感慨深いものがありました。私は温室の中が一番気に入って、たくさん写真を撮りました。冒頭の写真は、温室の入口の天井吹き抜けです。

入口の像も気になる

帰り道、高知土産とともに、タイトルに惹かれて一冊の本を買いました。

この本には、自分は生来植物が大好きで、幸い植物はどこにでもあるものなので、いつでも植物に接することができて自分は幸せ、という話が繰り返し出てきます。

私は脳ファン

牧野富太郎の場合、好きなものは植物でしたが、私でいえばそれは脳です。脳というのは、知れば知るほどそのすごさがわかるし、ますます知りたくなります。そんな脳の絵🧠とか脳という字を見るとハッ❤️とします。これはもう、脳ファンと言っていいですよね。

オタクというのは私からしたらけっこうすごい人たちで、私はそこまでの情熱があるかは自信がないので、ファンと自称しています(笑)。

植物と同様,脳はどこにでもあります。こんなすごいPCをひそかに隠し持っている「人」も面白く、興味が尽きません。だから昔から、人がたくさんいると嬉しくなるのかもしれません。

面白がる生き方

ところで、ドラマの万太郎は高齢になってから博士号をとりますが、史実でも70過ぎて博士になっています。本では、小学校中退の自分が論文を書くから面白いのであって、博士が論文を書くのは当たり前で面白くない、ただのつまらない植物学者になってしまった、と残念がる記述があり、ちょっと共感してしまいました。

いつでも面白がりたい、という気持ちが私と共通なのだと思います。人との違いを楽しむ、面白がる、というのは人生を楽しく過ごすコツのように思います。ゴールに向かってまっしぐらに突き進むばかりでなく、時にはゴールまでの道のりを楽しむ、ちょっとしたことを面白がる、という方が、お得な人生ではないでしょうか。

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