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経済合理性限界曲線から考える、資本主義のハッカーが得る利益について

さて、「コミュリーマン」なる変な顔と変な名前で活動を開始して7ヵ月目に突入しました。

今回は、私のライフワークについてご紹介をさせていただきます。それは「どうすれば、一人でも多くのビジネスパーソンが経済合理性限界曲線の向こうにあるブルーオーシャンを目指すのか?」と、考え実践することです。

イノベーションをゲームとして捉えると、「経済合理性」と「技術的合理性」という二つの制約条件の中で、課題を見つけてそれを説く、と説いたのは、独立研究家で著作家の山口周氏です。

以下の図をご覧ください。


仮に、現時点で世界に存在する問題を全てこの図の中に放り込んで、整理をしてみたとします。

横軸の問題の不変性とは、「その問題を抱えている人の量」を表しています。つまり、横軸を「Aに向かっていくほど多くの人が悩んでいる問題」であり、反対に「Dに向かっていくほどごく一部の人だけが悩んでいる問題」であるということになります。

一方で、縦軸の問題の難易度とは、「その問題を解くのに必要な資源の量」を表します。要するに、縦軸を「Cに向かっていくほど、解決するのに人・モノ・金といった資源がたくさんいる」のに対して、やはり「Dに向かっていくほど、解決するのに人・モノ・金といった資源が少なくてもすむ」ということになります。

ここで、ビジネスの本質的役割を「社会が抱える問題の解決」だと考えてみると、みなさんであれば、このマトリックスのどの部分から取り組みますか?

そう問われたら、どのように考えるでしょうか?

答えは簡単、「Aのセグメント」ですよね?なぜなら、横軸の問題の普遍性が高いということは「市場が大きい」ことを意味しており、縦軸の問題の難易度が低いということは「投資が少なくて済む」ということなのですから。

社会が抱える問題に対して、「誰にでも受け入れられる」ビジネスで大成功を収めたのが、日本のかつての家電産業でした。その結果、現代の私たちは、冷蔵庫や洗濯機、エアコンのおかげで四季に大きく左右されずにいつでも「安全・快適・便利」を享受できるようになりました。

さて、次の図をご覧ください。


多くのビジネスがAのセグメントから市場を拡大した結果、私たちが抱える大きな問題については、ほとんど解消しました。一方で、企業はAにある大きな問題を解決することで、多くの利益を得ることができました。ここまでは、ある種WIN-WINの状態だったかもしれません。

となると、企業はAの領域からBまたはDの方向にビジネスを移していくことになります。大企業であれば投資余力があるので大きな市場を求めてBの領域へ、それほど大きくない事業者であればDの領域へ進んでいくこととなるのですが、これにもいつか限界が訪れます。

それが以下の図です。

「問題解決にかかるための費用」と「問題解決で得られる利益」が均衡する限界ライン、それが上記の「経済合理性限界曲線」であるそうなのです。

このラインの上に抜けようとすれば問題解決の難易度が高すぎて投資を回収できないし、左に抜けようとすれば問題解決によって得られるリターンが少なすぎて投資を回収できない、ということです。

つまり、この経済合理性限界曲線の外側にある「投資が回収できないと考えられている問題を、どのようにして解決するか」というのが、現代の私たち人間に残された仕事なのです。

ということで、もちろん私もいくつか実践しています。話せる範囲で一つお話をさせていただくと、私は副業でとある「一般社団法人」にメンバーとして参画しています。色々なところで話ていますが、DXに関する取り組みが主です。

そんななか、最近では「3ヵ月間のローコードプログラム講座を受けたシングルマザーの方が働き先を探している。しかし、40代でキャリアは無い。」そんな話をとある行政担当者から伺いました。一般的には「厳しいでしょう」「社会を甘く考えてる」などと言われますよね。でも、私は思います。なんで?

なので、官・民と一緒になってこういった方のチャレンジの機会を創出できないか?と、取り組んでいます。もしも実現できれば「四方良し」ですよ。

講座がある=入口は存在しているが、問題は出口の設定がなかったことです。それを民と一緒に設計します。そして、プランを作って官から予算を得ます。予算の範囲で民と該当者にチャレンジをしていたきだます。そんな感じで、ずいぶん小規模ですが取り組んでいます。

もちろん、今回のシングルマザーさんが思い描くような(わかりませんが)キラキラしたプログラマーになるのは難しい、けど、不可能じゃないと思っています。まだ実現はしていないんですけどね・・・

資本主義のハッカー

資本主義のハッカーとは「静かにシステム内部に侵入しながら、システムそのものの振る舞いをやがて変えてしまうような働きをする静かな革命家たち」を指しています。

最後に、私の取り組みがもしも上手くいった場合、資本主義のハッカーとして私が得られる利益について考えてみます。ちなみに、お金という意味の利益については触れません。そもそも「副業」とお伝えしていますので。

結論から申し上げれば、それは「社会関係資本」ということになるかと思います。これは、人々が互いに協力し、資源を共有することによって生じる社会的な価値=資本を指します。数えてみたところ、結構な利益があることがわかりました。

地域社会や特定のグループ(今回の例ではシングルマザーさん)の支援に取り組むことは、共同体全体の「福祉」を高めることに繋がるかもしれません。これにより、相互理解や信頼の構築、社会的な結びつきが生まれます。

ローコードプログラミング講座のような教育プログラムは、参加者に新たなスキルと知識を提供し、それによって彼らの就労機会を広げます。これは、個人のキャリア発展に直接的な影響を及ぼすだけでなく、社会全体のスキルセットの向上にも貢献します。もともとある講座ですが、その輪が広がるかもしれません。

公共機関と民間企業が協力することで、より効果的かつ効率的なプロジェクト実施が可能になります。これは、リソースの最適な活用と、社会課題解決に向けた持続可能な取り組みを促進するはずです。

特に、キャリアのない40代のシングルマザーのような社会的に脆弱なグループを支援することで、社会全体の包摂性が高まります。これは、社会的平等と公正を促進し、全ての人に機会を提供することを目指しています。

私にはまだ大きな取り組みはできませんが、駆け出しのハッカーなりに、こうしてnoteに書くだけではなく、行動に移しています。言うは易し遣るは難しだけじゃ、ださいじゃないですか?

もしよかったら、あなたも「静かな革命家」になりませんか?


ぜひ、お手に取り読んでいただきたい一冊です。私の人生そのものになっちゃたので、何度もご紹介します。

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