ラグビー全国大学選手権準決勝①
創部100周年という節目の年、明治大学。
関西王者、4強突破の壁に挑む、京都産業大学。
国立競技場18,343人の観衆の中行われた。
強力Fを全面的に押し出し、強いフィジカルで関西チャンピオンと
なった京都産業大学は決勝への挑戦は10度目。
対する明治大学は、2018年度に優勝して以来の大学の頂点を目指す。
先制は明治大学。FB池戸選手の絶妙なキックをWTBの海老沢選手が抑え、
トライ。その後も明治大学ペースで試合が運ぶかと思われたが、
セットプレーで強さを見せる京都産業大学が、ラインアウトモールからフナキ選手が抜け出し、WTBの西選手のトライ。接戦の様相を呈した。
スクラムでは優位に立つ京都産業大学、それをかいくぐるように小刻みに
パスを繰り出し、少しずつ京都産業大学のディフェンスにズレを作る
明治大学。質の高い戦いが続いた。
徐々に明治大学のクリエイティブなラグビーが京都産業大学の防御の網を
破っていく。SOの伊藤選手のゲームコントロールは素晴らしく、FW、BK
問わず、ショートパスを連発し、ターゲットを絞らせないアタックが
トライを生み、8点差で折り返した接戦が、後半20分には45-18と
一方的な展開となっていた。
内容的にはそこまでの差はないように見えたが、終始主導権を握っていた
明治大学の試合巧者ぶりが目立っていた。
終わってみれば52-30。明治圧勝でノーサイド。
京都産業大学としては、消化不良気味の試合となってしまった。
シオネ・ポルテレ、ソロモン・フナキという2名のトンガ留学生が
思うようにアタックができず、また、スクラムの優位性を
ゲーム展開の中で機能させることができなかった。
しかしながら、フィジカルの強さは健在で、いつ流れが京都産業大学にきてもおかしくなかった。
逆に明治大学は、スクラムの劣性をうまく凌ぎながら
アンストラクチャーからのアタックをうまく活かしていた。
SO伊藤選手、CTB広瀬選手、FB池戸選手と、どこからでも
攻撃ができるというバリエーションも良かった。
決勝は対抗戦で大敗を喫してい帝京大学。
王者に挑む準備はできているようだ。
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