Adobe XD の導入を検討している企業の方々へ／これから構築される「XDエコシステム」に対応するために

2018年9月20日 12:15

5月頃から、XD導入を検討する企業がかなり増えてきました。問い合わせも多く、個別訪問もすでに30社を超えています（年内50社ほどまわる予定です）。大きな企業が中心ですが業界団体からの依頼も増加中です。

一応、Adobe Community Evangelistという立場で、最新動向及び先行事例を提供しながら、必要に応じて社員向けXD講習などを実施していますが、企業によってXDに期待する内容が異なります。セキュリティ上、クラウド共有ができない（CCライブラリを利用できない）環境もありますので、XDの使い方も企業ごとのカスタマイズで対応している状況です。
XD導入のレベルは、以下の3つに分けることができます。

既存のツールからXDに移行する

完全移行を見据えた大掛かりな計画です（社内各部署のコンセンサスを得るための様々なプロセスがあります）。現在使用しているツールと併用しつつ、最終的には全てのフェーズでXDを使うことを前提に進めています。

既存のツールとXDを併用しながら時間をかけて移行する

私が知っている企業の中では最も多く、完全移行は考えておらず、既存ツールとの役割分担でプロジェクトの効率化を目指しています。ただ、今後の動向によってはXDを中心にしたワークフローにシフトする可能性もあります。

小規模な案件でXDを試して導入するかどうかを判断する

特別な計画は実行せず、社内プロジェクトや小規模な案件で実際にXDを使用しながら、随時判断していく方法。XDを積極的に取り込む部署もあれば、全く使用しない部署もあってよいという方針で進めています。

企業ごとのカスタマイズが前提になっていますが、共有できる情報もかなりありますので、重複する部分はまとめて公開することにしました。

来月以降、XDのエコシステムが構築されていきますが、USの公式Blogで記されているとおり、業務にあわせてXDの拡張が可能になります。XD導入を検討している企業にとっては大変重要なことで、長期計画にも影響が出てきています。
私も今以上に経験知を得てさまざまな要望に対応していく必要があり、共有可能な情報はできるだけ公開していくことで負担を軽減しようと考えています。

今のところXDの一般ユーザが求める内容ではないため、しばらくはクローズドな場で共有したいと思います。
（といってもXD基礎編の方でも公開しますのでクローズドではありませんが、頻繁に情報を更新する必要があるため、現在関わっている範囲で共有し、作業時間の余裕が出てくればTwitterやnoteなどでも公開していきたいと思います）

XD導入のための情報共有ページを本日用意します。

対象：
・個別訪問した企業、XDに関する意見交換、その他、勉強会などでお会いした方々
・XDの社内研修を実施した企業
・XD 基礎編の学習者の方々（※こちらは誰でも購入可能なので一般の個人ユーザを含みます）

来月から、XD周辺がかなり慌ただしくなりますので、可能なかぎり噛み砕いて情報をまとめていきたいと思います。

関連情報は、Twitterに投稿します。

Adobe XD MEETUP という法人向けのセミナーイベントを毎月、Adobeオフィスで開催しています。10月も開催予定です。ご興味のある方は、アドビシステムズにお問い合わせください。

XDの基本情報：

Adobe XDは誰でも無料で使用できます

XDには、無料スタータープランと有料プランがあります。
スタータープランは無料ですが、（有料版と同じ）全ての機能が使用できます。公開するプロトタイプの数や提供されるクラウドストレージに制限がありますが、XDのフル機能が使えますので、プロトタイプを作成したり、チーム内でXDデータをやり取りすることも可能です。
※無料で使用できますので、XDには体験版がありません。