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「ペットボトル再生、西日本拠点に 岡山工場が稼働へ」に注目!

ペットボトル再生、西日本拠点に 岡山工場が稼働へ - 日本経済新聞 (nikkei.com)

仏環境サービス大手ヴェオリア社の日本法人と三井物産、セブン&アイ・ホールディングスの3社合弁による使用済みペットボトルの再生工場が14日、岡山県津山市内に完成しました。これまで再利用が難しかったラベル付きや汚れがあるなど低グレードのペットボトルを処理して飲料ボトル用の樹脂に再生します。九州や四国にもアクセスしやすい立地を生かし、ペットボトルの水平リサイクルの西日本拠点にします。

3社合弁のサーキュラーペット(津山市)が市内の産業団地に約5万平方メートルの敷地を確保、設備を建設していました。生産能力はペットボトルの国内年間販売量の4%程度に相当する年約2万5000トンになります。試験運転をすでに始めていて、今春中に本格的に稼働する予定です。

ヴェオリア社の最新技術を取り入れ自動選別や破砕、洗浄、溶融などを経て、フレーク状のPET樹脂に再生します。JR西日本やJR九州の駅、セブンのコンビニのほか、商業施設や家庭から回収したペットボトルを原料にします。

公共施設のゴミ箱回収など素材選別や洗浄がされていないペットボトルの再生は課題となっていました。14日の式典であいさつした三井物産の松井透・専務執行役員は「循環型社会への一翼を担うと確信している」と述べました。

サーキュラーペット社はすでに地元から約50人を新規雇用していて、60人程度にまで増やす計画です。

なお、年約2万5000トンの生産能力によって、リサイクルPET樹脂1トンあたり、約1.1トンのCO2を削減する見込みとのことです。

セブン‐イレブン・ジャパンでは、一部店舗にペットボトル回収機を設置し、お客様参加型のリサイクルを展開しています。ペットボトルをごみではなく資源として活用し、もう一度ペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」という循環型リサイクルの仕組みを構築しています。生活や地域に根差したコンビニエンスストアがリサイクル拠点となり、加盟店や地域の皆様とともに取り組みを推進しています。また、nanacoと連携したポイント付与サービスも行い、参加型リサイクルの推進を行っています。

セブン&アイ・ホールディングスは、2019年6月より、日本コカ・コーラと共同企画商品「一(はじめ)緑茶 一日一本」(機能性表示食品)を完全循環型ペットボトルを使用して発売しています。

これはセブン&アイグループの店舗に設置したペットボトル回収機で回収したペットボトルを使用し、再生PET樹脂を用いた、リサイクルペットボトルのドリンクです。特定の流通グループの店舗で回収したペットボトルを100%使用したリサイクルペットボトルを原材料として使い、再び同一の流通グループにおいて商品として販売する世界初の取り組みでした。

今回の取り組みにより、ペットボトルの水平リサイクルへの推進の加速に期待したいと思います。