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「クボタ本社、大阪駅前へ 再開発『最後の一等地』の顔に」に注目!

クボタ本社、大阪駅前へ 再開発「グラングリーン大阪」の顔に - 日本経済新聞 (nikkei.com)

クボタは2026年5月をめどに本社を大阪・梅田地区に移します。西日本最大のターミナル駅、JR大阪駅(大阪市北区)の大型再開発地区「グラングリーン大阪(うめきた2期)」に完成するオフィスビルの主要テナントになります。「大阪最後の一等地」とされる同地区内に大企業が入居することで、大阪駅周辺の再開発が総仕上げを迎えます。

現在の本社は大阪・難波の商業エリアにあります。現在の社屋は完成から50年以上が経過しており老朽化が進んでいました。空調など設備の更新も検討しましたが、費用対効果が低いとして移転を決めました。

移転先のグラングリーン大阪は、三菱地所などが開発を手がけます。クボタは同地区に新設するオフィスビル「グラングリーン大阪パークタワー」の15階から19階に入居します。約5万2000人のグループ従業員の5%程度にあたる本社勤務の2700人前後が新本社に移ることになります。

新オフィスでは各階のフロアが現社屋の5倍程度の広さとなります。複数の事業部が同じフロアで働くことができ、部門の垣根を越えて交流する機会が増えます。スタートアップなど社外との協業を目的としたエリアも設け、人工知能(AI)などを活用した新事業の創出につなげます。

新本社はJR大阪駅に直結するため、国内外のグループ会社や協業先の従業員が出張で来社する際の利便性が上がります。クボタは新卒と中途で年間1000人以上を採用しますが、若者が集まる大阪駅・梅田駅周辺に立地することで優秀な人材の採用にもつなげたい考えです。

グラングリーン大阪に立地する施設は2024年9月以降に順次開業する予定です。最高額25億円の分譲マンションも販売されます。2013年に開業した大型複合施設「グランフロント大阪」と合わせて、大阪駅周辺の存在感が一段と高まるとされています。クボタに次いで大企業の本社移転が一段と進む可能性もあります。

現本社の移転後の跡地は売却も視野に入れており、デベロッパーが主導して再開発する場合は協力していきます。周辺には大型商業施設「なんばパークス」やイベント施設「Zeppなんば」のほか、インバウンド(訪日外国人)を見込んで新設した外資系のホテルなどがあります。

クボタが入居を決めた「GRAND GREEN OSAKA(グラングリーン大阪)」は人々をあたたかく包み込む、豊かな“みどり”にあふれているのが特徴で、「グリーン」という名前が表す“みどり”には、公園を中心として生まれる「自然と都市の融合」というテーマに加え、多様な人が集い、出会い、お互いの個性を生かし合うことで、いくつもの可能性を解放させ、ここで過ごす時間を積み重ねるほどに新しい世界を広げてもらいたいという想いが込められています。

コンセプトは、これまでの都市づくりのパラダイムを超えて、多様性を受け入れて知恵を分かち合い、それぞれのQuality of Life(QOL)の向上を感じられる社会の構築に貢献すること。そのために、「みどり」と融合した生命力あふれる都市空間や、イノベーション活動の起点となる施設、市⺠や企業など、さまざまな人々が新しい活動にチャレンジできる場や仕組みをつくり、活力に満ちた創造的なライフモデル“Osaka MIDORI LIFE”をうめきたから関⻄、そして国内外へと発信していくことだそうです。

また、中心となる「うめきた公園」は、西日本最大のターミナル「JR大阪駅」に直結し、オフィス・中核機能などを有する民間宅地とシームレスにつながります。また、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模(面積45,000㎡)を誇ります。

この新しいオフィスから生み出すクボタのイノベーションに期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。