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「ダイキン、ビル・ゲイツ氏設立の脱炭素ファンドに出資」に注目!

ダイキン、ビル・ゲイツ氏設立の脱炭素ファンドに出資 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

ダイキン工業は25日、米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏のベンチャーキャピタル(VC)が新設する脱炭素関連ファンドに出資したと発表しました。出資額は非公表。ダイキンはファンドを通じて環境技術の最新情報を得るほか、スタートアップとの連携も模索します。

ゲイツ氏らが設立したブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ(BEV)が新設するファンドに出資します。ダイキンは空調機の電圧などを細かく調整して消費電力を抑えるインバータ技術に強みを持ちますが、CO2の直接回収(DAC)や回収・利用(CCU)などの新技術の開拓も進めます。

BEVが運用している別の脱炭素ファンドには、三菱商事や三井住友信託銀行など日本企業も出資しています。

ダイキンはBEVが新設するベンチャーキャピタル(VC)ファンドである「Breakthrough Energy Ventures Select Fund I」に出資しました。

BEVは、米マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏により2015年に設立されたBreakthrough Energy(以下 BE)傘下のVCです。カーボンニュートラル達成に貢献する世界各地のスタートアップ企業に対する投資を行い、スタートアップが持つ環境技術の社会実装からさらなる普及拡大までを目指しています。気候変動問題に対する抜本的な打開策(ブレークスルー)を探索し、技術、経営、マーケット、政策に関する専門知識を独自に組み合わせて用いることで、起業家やスタートアップをサポートすることに尽力しています。これまでに25億ドル以上の資金を調達し、100社を超える革新的なスタートアップに投資を行っています。

ダイキンは、戦略経営計画「FUSION25」の成長戦略テーマの1つとしてカーボンニュートラルへの挑戦を掲げています。また、これらの取組みに加え、「2050年のカーボンニュートラル達成」に向け、DAC(大気中のCO2の直接回収)やCCU(CO2の分離回収と有効利用)をはじめとするネガティブエミッション領域やエネルギーマネジメント、創エネ等の電力関連領域における取組みを進めています。こうした取組みを加速させるため、今回のBEVへの投資を通じて気候テックに関するリサーチ体制を拡充しつつ、この分野の最前線を走るスタートアップ企業との連携をさらに強化していくとのことです。

なお、BEVのBoard and Investorsを見ると、アマゾンのジェフ・ベゾス氏やアリババのジャック・マー氏、マイケル・ブルームバーグ氏やブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏、ソフトバンクグループの孫正義氏等、多くの著名なパートナーが集まっている印象です。

今後の出資が、ダイキンにとってどのように世界にインパクトを与えられるのかについて期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。