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「旭化成の工藤社長、中国市場の勢い『減じる』 景気討論会」に注目!

旭化成の工藤社長、中国市場の勢い「減じる」 景気討論会 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

日本経済新聞社と日本経済研究センターは29日午後、景気討論会を開いきました。旭化成の工藤社長、J・フロントリテイリングの好本社長、内閣府制作統括官の林氏、日本経済研究センターの岩田理事長が出席して議論を行いました。

国内経済は回復が続くものの、内需を盛り上げるには一段の賃上げが必要だとの指摘が相次ぎました。

国内景気の現状をどうみるかについて、工藤社長は「住宅についてみると、戸建て販売は富裕層をターゲットに高級路線にカジを切った結果、順調だ。戸数が落ちても売上高は変わらない。素材関連は価格交渉が進んでいるが、『2024年問題』を控え物流の人件費の動向に注視している」とコメントしました。

物価の伸びを上回る賃上げの実現には何が必要かについて工藤社長は「物価高対策のみならず、人への投資を進めて人手を確保することが必要だ。若い人がやる気の出る給与体系、人事制度にすることが欠かせない。取引先の経営持続のためにも、価格交渉の取り組みによる良い循環が必要だ」とコメントしました。

世界経済のリスクをどう見るかについて工藤社長は「中国は不動産市況の低迷が深刻なダメージだ。人口減やコロナ禍でのロックダウン(都市封鎖)など気分的な落ち込みもあり、持ち直しは見えない。当社の中国の売上比率は減じることになるだろう。米大統領選でトランプ氏が再選となった場合のリスクも考える必要がある」と回答しました。一方で、「中国の消費の強さを考えると中国市場の重要性に変わりはない」としたうえで、「事業を選別していく必要がある」と語りました。

工藤社長のコメントから、今後もリスクはある中でも、選別して投資を行っているのが伝わります。

ちなみに、我が家の近くにも、今(推定)500平米ほどの土地にヘーベルハウスを建てている方がいます。しかもまだ建設途中ですが、大きさや高さ含めマンションのようです。「富裕層ををターゲットに高級路線にカジを切った」というのも分かる気がしました。

今年は、米選挙や日米の金利水準の変化等様々なリスク要因があると思いますが、旭化成の今後の成長に期待しています。