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standfm△ラジオ12月15日 感想 僕なりのリスナー論

本日の△ラジオでは相互拡散系のビジネスサロンが話題に。そのなかで、相互視聴によらずにリスナーを獲得するにはどうすればいいかについて△が話した内容はだいたい次のような感じ。

  • リスナーはこつこつと増やすしかない

  • 自分の言葉を相手に響かせるためには経験値が必要

  • なにか目的をもって配信をすると、はぐれメタル級の経験値が入る

この話題のなかで出たリスナーのコメント。

配信論があればリスナー論もあるから、どっちもが必要だと思う。言語化はどっちもがあって配信って成り立つんだと思う。だからコメ欄が崩れると配信も崩れる。

リスナー論については、僕なりにすこし掴んだものがあるので、文章として書いておこうと思います。

スタエフ文化の状況整理

五日前の記事相互文化と枠主中心文化の文化摩擦について書いたけど、整理のために図をかいてみた。

配信は基本的に枠主中心が全体。その中で、スタエフは特別な事情として二年ほど前、相互フォローなどによって影響力を高めようとするビジネス系配信者がマジョリティだった時期に独特な文化が形成された。

「ナイス交流」というキーワードに象徴される集会所枠は、枠主が集会所枠をやりたいという意志を持っている場合に、枠主中心文化のうちの一ジャンルという位置づけになる。つまり配信全体が枠主中心文化であり、相互文化はそのなかの一ジャンルにすぎない

最近よく耳にする「配信にコメントしづらくなった」という言説は、集会所枠ではない配信スタイルがスタエフ内で成熟してきた結果のものと思われる。この状況で、非集会所枠に集会所枠の流儀を要求することは、非集会所枠を縮小させることにしからないので、スタエフにとってマイナスの結果を招く。

この記事では枠主中心文化の配信におけるリスナーの行動について書くけど、相互文化は枠主中心文化の一部なので、以下の内容は相互文化の配信にも適用できる。

リスナーとして行動するときの指針

  • 枠主の創造性を邪魔しないこと

  • 枠主のリスナー数を増やすこと

原理としては上の二つだけ。以下詳細。

枠主の創造性を邪魔しないこと

配信は創作活動であり、アーカイブは作品である。なので枠主の創造性の邪魔をしてはいけないというのが、リスナーとしての大前提。具体的には次のような感じ。

  • 枠主をラジコンしようなどと決して考えないこと

  • 枠主が断るかもしれない内容(コラボ依頼とか)は、枠主が断りやすいように、コメント欄ではなく記名レターで送ること

  • 枠主の話を邪魔しないこと

あんまり浸透してないようだけど、ラジコンは配信界隈では最も忌み嫌われる行動なので、ラジコンっていう単語自体、軽々しく出しちゃだめ。

リスナーとしてコメント欄で「コラボに上げて」と依頼して、枠主が断りづらくてコラボに上げることはたびたびある。これも実質的にラジコンしちゃってるのと同じなので、コラボ依頼とかをするときは、枠主が断りやすいような配慮が必要。

枠主の話の邪魔をしないっていうのはけっこう奥深い。基本的にやっちゃいけない行動としては、コメントやコラボでの自分語りとかはやっちゃダメ。難しいところだと、いまの話題を中断させる無関係な話題の投入とかも好ましくない。なのでコメント勢として枠主に話を振るときは、話題を中断させないようにタイミングを見計らって送信ボタンを押すとかが必要。

自分がコメントしたい内容があったとしても、配信がそのコメントを投稿するのにちょうどいい流れにならなかったら、もうコメントすることを諦めちゃったほうがいい。

枠主のリスナー数を増やすこと

配信者はほぼ全員が配信者として成長したいと願っているはずで、定量的にはリスナー数で数値化される。よいリスナーとは、枠主を配信者として成長させてあげられるようなリスナーであり、言い換えるとこれはリスナー数を増やすリスナーということになる。具体的には次のような感じ。

  • コメントによって枠主を楽しい気持ちにさせる

  • 他のリスナーが聴きたがっている内容を深堀りするようなコメントをする

逆に以下の行動はリスナー数を減らす結果になるのでやっちゃダメ

  • 他のコメント勢を圧迫するような頻度でコメントを連投しちゃダメ

  • レター勢など他のリスナーを批判しちゃダメ

  • 枠主との仲の良さ(自分がリスナーとして、他のリスナーより優位な立場にいること)をアピールしちゃダメ

新規リスナーが楽しくコメントしているときは、その新規リスナーが常連になるように、あえて自分はコメントを控えて眺めておくとかすると、枠主のためになる。

ほかには、このコメントをすると自分と枠主が仲良さそうに見えすぎるな…という内容は、コメントではなく記名レターで送って、誰のコメントなのか他のリスナーには分からないようにするっていう手法もあったりする。

リスナーとしての力量が問われるところ

だいたい前述の指針の通り行動しておけば害悪リスナー判定されることはないけど、指針のなかに一つだけ、明らかに歯切れが悪いところがある。

  • 枠主の話を邪魔しちゃダメ

  • 枠主の話を広げるのはイイ

枠主の話の邪魔になるコメントと、枠主の話を広げるコメントは、明確に区別することができない

枠主がどういう流れで話をしようとしているのかという、枠に対する理解がまず必要。その上で、このコメントを投稿すると枠主はどういう反応をするのかという予測も必要。

ようするにリスナーとして何をコメントすれば枠主の話が盛り上がるかっていうことなんだけど、これは枠主が配信するときの悩みと完全に同じもの。リスナーと枠主は、配信の盛り上がりという共通の課題に対してそれぞれの立場から取り組んでいるのであり、対等な関係にあると言えそう。

コメント力をどうやって鍛えるか

自分の書いたコメントが良かったか悪かったかは、コメントを読み上げるときの枠主が楽しそうかどうかでだいたい測れるので、コメント投稿後はしばらく耳をすませて枠主の声を聴くといい。

それ以外だと、大喜利枠とかは修行になる。あれは「みんなを笑わせてやるぞ」という意志のもとコメントを投稿して、想定通りにみんなが笑えば勝ちっていうゲームであり、滑ったとしてもゲーム内の失敗ってことで済むので気楽。

ほかにはバズツイートへのリプも修行になる。ツイッターって基本的にフォロワーがそこそこいないとあんまりイイネもつかないけど、バズツイートのリプ欄だけはフォロワー数なんて関係なく人に見られるので、自分のツイート(=コメント)が面白いかどうか試すのにぴったり。ちなみに僕が一番イイネついたリプこんな感じ。

このリプは150リツート、2300イイネくらいされてて、仮にフォロワー数0でもリプなら微バズするときは微バズするので、バズツイートに対しては軽い気持ちでリプするとよき。ちなみに微バズしたからといってフォロワー数はまったく増えない。

ここまで書いてて思ったけど、コメント勢っていうのはつまり、音声配信アプリにテキストで参加しているツイッタラーのことなのかもしれない。

リスナーの道も険しい。

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