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歴史思考から考える学校教育(その1)

楽しみにしていたコテンラジオの深井さんが書いた『歴史思考』。
書体も読みやすく、コテンラジオがそのまま書籍になった感じでした。
今日は読んだ感想とそこから派生して学校教育についてを書きます。

1.読書メモ

◾︎キリスト、孔子
・世界に最も影響を与えた人物。
→死後2000年経った現代人に大きな影響を与えているが
 元々は凡人であった (※聖書や論語は弟子が編纂)
→社会や価値観は時代によって大きく変わり、
 今生きている時代の価値観では良し悪しは決まらない

◾︎ガンディー
・青年時代は酷い(妻を監禁/肉を食う/お金を財布から抜き取る)
 就職しても弁護士としては無能(話すのが苦手)
 子育てに失敗
→聖人にも色んな側面がある
→しかし、物事を深く考える才能によって、争いがない方がみんな幸せであることに気づく
→大器晩成で聖人と呼ばれる功績を残す

◾︎カーネルサンダース
・幼い頃、母のために仕事をするもサボりまくってクビ
→己にがっかりし、全てに全力でやることを誓う
 ※決断力のある、完璧主義、頑固、立ち直り早い性格
・3回全財産を失う(3回目は65才)
→すぐに立ち直って、行動し、ケンタッキーが生まれる
→人生はいくつになって転機が来るかわからん
→若いうちに善し悪しを決めるのは焦燥

◾︎サリヴァン先生とヘレンケラー
・ヘレンケラーは耳も聞こえないし、目も見えない
 ⇒母親が先行事例を見つけて、家庭教師を募る
・サリヴァン先生は20歳でヘレンの家庭教師として派遣される
※ろうあ教育学校を卒業しているが当時は何の実績もない女性
・教育を知らない野生児との闘い
→ヘレンは良い家に生まれてないと教育を受けられていない
→盲教育の先駆者がいたから、サリヴァン先生は頑張れた
→先駆者は、同じ症状を持った人がいるから生まれた
→ヘレンケラーの偉業は、サリヴァン先生、家庭、先駆者の存在がないと語れない
→存在することが誰かに価値を与えることがある

2.多様な価値観を持つべき時代

深井さんは巻末で以下のようなことを書いています。
・現代は歴史上最も自由な時代で、自分の生き方を自分で決める時代
・社会の変化が激しく、一つの価値観は10年程度で変化してしまう
現代は多様な価値観を持っている方が生きやすいのではないか

多様な価値観を得るためには古典(歴史)から学ぶのが早いということです。
時代を超えてきた天才たちの考えにあやかれば、今の悩みを解決しやすいよねとおっしゃっています。「今君が悩んでいることはソクラテスも考えていたかもしれないから読んでみな」というスタンスですね。
コテンラジオを聴いて、そのスタンスを知った私は「ソクラテス」や「唯識の思想」を頑張って読もうとしました。
ただ、ムズイ、、、

こういう時に教えてくれる師匠がいればなーってめっちゃ思います。
そこで思うのが、これって学校教育でやることなんじゃないかなってことです。

3.学校教育について考える
そもそも、こういうことを日本史や世界史で教えてもらったことがない気がします。歴史を習い始めるのが確か小3くらいからなので、小中高の10年も学べる期間があったのに教わってないのはなぜでしょうか?
パッと思いつく理由は二つ。

①受験教育の弊害
②教員忙しすぎる問題

これについては、長くなりそうなので明日書きます。
歴史思考を読んでみて言えることは、僕らの思っている世界はめちゃくちゃ狭い。といことです。人間が誕生してからの歴史を知ることで今の社会、価値観を見つめなおすきっかけになると思います。
多くの人に読んでもらいたい一冊でした。

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