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はじめて本をつくる④紙面をつくる

いよいよ、パソコンでのデザイン作業がスタートです。

今回はadobeソフトの仲間・InDesignを使って作ります。紙面のデザインは初めてですが、本業柄adobeのソフトはコンプリートプランを契約していたのでこれを機に触ってみようという感じです。

使い方は自分で調べながら探り探りやっていきました。今回はソフトの使い方は割愛し、内容をどのように考えて作って行ったのかを書いていきます。

そのため別のソフトや印刷サービスのサイト上で作る方も気にせず読んでいただける内容にはなっていると思います。

ZINE作りは初めてですが、本業デザイナーなので、簡単なレイアウトの基本は踏まえているつもり。ちょっとしたコツにも触れながらプロセスの記録をしてみます。

<作っているZINEの概要はこちら>




紙面をつくる①ZINEに掲載する素材の下準備



写真をかき集める





まずは、掲載予定の写真や画像、イラストなどを用意します。

わたしの場合は、企画に合わせて写真を撮りにいくのではなくすでにカメラロールにある画像からのセレクトになるので、この段階で使用する画像のセレクトをしました。

実際にレイアウトしていくと、足りないと感じたりなんとなく差し替えたいと感じる場面が出てくるのでやや多めにピックアップするといいと思います。(何度もカメラロールの海から画像を拾い上げることになって大分骨が折れる作業でした)



加工が必要なら、加工する


撮りっぱなしの写真は加工した方がいい場合が多いです。

左はやや明るく加工、右は撮ったそのままの写真


真っ白の紙にレイアウトすると、ず〜んと暗く感じられるんですね。

この場合の加工は、写真全体をほんのり明るくしたり、気持ちいい構図にトリミングをしておくといった「調整」のこと。彩度や色味を極端に変えたり、誇張したりするものでない方が自然です。

ちょっとだけ、写真を明るくするだけでも紙面になった時の見栄えが変わるので、加工はやった方がいいです。

加工はスマホの写真アプリ内で完結できます。隙間時間にコツコツ進めるのもいいと思います。





掲載テキストを考える


ざっくりでも、テキストの概要を考えておくとスムーズに進みます。



・特集ごとの見出しタイトル
・タイトルの補足文(ページの概要)
・本文

といった構成だけ組んでやってみました。
見出しタイトルは、前回の記事で書いた「付箋」の特集名とほとんど同じものになるかなと思います。

例を挙げると、

見出しタイトル:ビュッフェ探訪記
補足文:編集者の独断と偏見によるビュッフェのレビューを公開!
本文:ビュッフェ探訪その①○○ホテルのモーニングビュッフェ


このような感じで、考えていきます。



素材を当てはめていよいよレイアウト!


前に説明した、タイトルや本文ができたら、これらをいよいよレイアウトしていきます。

こんなコツを踏まえると、読みやすくっていいデザインになるよ!というコツをまとめて書いてみました。少し長くなってしまったので、別の記事にしました。じっくりコツを掴んでみたいという方は下の記事を一旦読みにいってみてください。

レイアウトには、内容に構わずいくつか「読みやすい」ルールというものが存在しています。これを知っておくと、今後のデザイン作業が、スムーズに進めていけておすすめです。

わたしも初めましてのZINE作りだったので、今回は基本に忠実なレイアウトで進めていきました。基本を抑えれば、デザイナーじゃない人でも読みやすくてきれいでプロっぽく見えるレイアウトは可能です。ぜひ参考にしてみてください。




全部作り切る前に、出力する



レイアウトを実際に2~4ページくらい組んでみたら、一回作業を留めて、プリントアウトしてみたほうがいいです。

理由は
「確かめる」ため。

・文字のバランスがおかしくないか
・写真が小さすぎないか
・違和感のある余白がないか

内容を細かくみるというより、ぱっと見の印象でおかしなところがないか確認しましょう。

いざ出力すると、一番小さい字が小さすぎて読めない!ということがあったり全体的に文字が大きすぎて、どこかおかしい。などといった違和感に気づきやすくなります。

全てのページを作り切った後に、そんな事実が気づくと大変。一からやり直しじゃ〜ん!と萎え案件になってしまいます。

そんなことがないように、定期的に、レイアウトが決まりきらないうちにでも、一旦出力してみるのをすすめます。

ここで、いい感じのサイズ・バランスが確認できれば、後のページの文字や写真もこのルールを基本踏襲していけばOKなので簡単です。




【まとめ】紙面をつくる、そして現状の進捗報告。


このように、

素材を用意して
素材を磨いて
レイアウトして
出力して
客観的に観察して
戻って修正レイアウトする…


これを繰り返しながら制作を進めていくのが、紙面作りのフローです。

最初は、途方もなく感じられました。無法地帯のカメラロールから、必要な写真を探し出す段階が一番しんどかった気もします。

しかし、ある程度ページが埋まってくると、ウキウキしてきます。全てのページが埋まって、自宅プリントしたものを束ねてみた時には、小躍りしました。



現段階の自分の制作しているZINEでは、イラストの制作が追いついていなかったり、加筆したいページがあったりで思ったより時間がかかるなあと感じているこの頃。

仕上がっていない現状なのですが、今からすでに完成系がイメージできているので、楽しみです(ポジティブシンキング!)

これから制作を進めつつ、印刷会社の選定や何部するかなどの自分会議も進めていかねばな〜という感じです。ここが一番悩みそう。

今回は、レイアウト周りのお話ということで、職業柄やや饒舌に語っていますが次回からは初心者視点に戻ると思います。

引き続きお付き合いくださったら嬉しいです。それでは今後のプロセス記録連載もお楽しみに!





<はじめてZINEをつくる連載>

<作っているZINEの概要はこちら>




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