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ちっちゃくなって消えてしまった


おはようございます。

Comfortable Days の
よーこさん
です。


ベビちゃんが生まれたので、
我が子が生まれた時の一口日記を
実家から持ち帰ってきて、
ちょこちょこ読んでいる。

ホントに一口なので、詳しいことは
わからないのだけど、
その時の様子や気持ちがクリアーに蘇る
ことも沢山ある。
やっぱり、書くって大切だ。

出産の時のことから、あれこれと思い出し、
書きたいことがいっぱいあるし、
そういうの書いていくことが、
note始めた理由なのだし、
書こう!って思う。


最初に書きたいのは、
「ちっちゃくなって消えてしまった」お話。


息子が生まれて、4週間で
新築マンションへとお引越しをした。
当時の流行りだったのか、
玄関を入ると長く廊下があって、
リビングへ突き当たる。

引っ越しして、割と直ぐに夢を見た。
当時は、まだ生まれたばかりの息子が
「ママー」って言いながら、
その廊下をちょこちょこと走ってくる夢。

まだ寝てるばかりの我が子も
ちょっとしたら、こんな風になるんだなぁ
なんて、感慨もひとしお、
ハッピーな夢だった。

ところが、坊やは、その廊下を
どんどんどんどん進んでいって、
どんどんどんどん小さくなっていく。

廊下は永遠に長く、
坊やは、小さくなっていく。
私がいくらもがいても、
叫んでも、
泣いても、
小さくなり、小さくなり、小さくなり、
ついには、消えてしまう。


目覚めると、本当に私は号泣していて、
慌てて息子を抱きしめた。

息子はすやすやと寝ていて、
生きていた。

良かった、
生きてる!
ここに存在している。

そう思うと安心して、
私はまた眠りに落ちた。


もう27年も経った。
でも、あの時の悲しみ、
絶望感は、
今でもはっきりと思い出すことが出来る。

それから、色んな事がある度、
この夢を思い出した。

この子はここに生きている。
そう思うと、ただそれで幸せなんだと
感じる事が出来た。

・・・なんて言うのは、ウソで、
「たいがいしーよ!」
「なんてことしてくれちゃってんの!」
なんて、よく思った。

ガミガミ怒ったり、
ひどいことを言ったりもした。


でも、時々、あの夢を思い出す。
ちっちゃくなって消えてしまった坊やのこと。
あの時の絶望感。
そして、この子は、今、ここにいる。

そう思うと、
「生きてることがまるもうけ」いまる
だと、感じることが出来る。

あなたは存在してくれるだけで価値がある。
存在そのものが大切で、愛おしいのだと。



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