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宿題が終わらない

自分で思い付いたことだけ書いていると、テーマの幅が狭くなりそうと思い質問を募集したところ、早速難問をいただきました(笑)

質問の答えを書き終えた後、高校時代にSHISHAMOの インディースデビュー曲「宿題が終わらない」をエンドレスリピートしてたのを思い出して、タイトルにしました。

それでは質問を紹介します。

やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、やりたくなくて、やる気も出なくて、後回しにしてしまいます。いつもギリギリになって焦って泣きそうになるの分かってるのに…どうしたら自分に勝てますか?

質問を送ってくれてありがとうございます。

確かにやらなきゃいけないって分かっているのにできないことって、結構ありますよね。

掃除しなきゃいけないのにテレビ見ちゃったり、勉強しなきゃいけないのに友達と出かけちゃったり、練習しなきゃいけないのについつい腹ごしらえと言いながらご飯食べちゃったり。

息抜きと思って見始めたドラマを最終話まで見ちゃったり、とりあえずこんな時は掃除だ!と思って部屋がきれいになるころにはもう暗くなっちゃったり、ストレス解消と思って始めた筋トレにはまってムキムキになっちゃったりして(笑)

僕にとっては、英語の勉強がまさにそのパターンです。

英語でしかコミュニケーションが取れない友達と話したり、映画とか海外ドラマを見たりすると、もっと英語ができた方が楽しいのになーと思います。

もちろん学校のテストや就職や評価のために点数が必要になるときは、やらなきゃいけないな、とも思います。

でも、やりたいなーやらなきゃなーと思っているのですが、続きません。

全然英語が身につかないまま単語帳や参考書、教科書の山はどんどん大きくなり、勉強のきっかけと思って観る映画やドラマの字幕も日本語のまま。

まあでも、少しずつ聞き取れるようになってるし~とかなんとか自分に言い訳してやり過ごしています。

あなたが悩んでいる具体的な内容は分からないので、単純に考えるためにひとまず夏休みの宿題を例にとってみます。

8月の終わり頃になると全国の小学生を苦しめる夏休みの宿題は、やらなきゃいけないプレッシャーと、親や先生からの圧力が相まって、楽しい夏休みにおいて悪の権化のような存在です。

実際には8月の終わりの数日で無理やり終わらせられるくらいの量だから、大した量ではないはずなのになんとなく先延ばしにしてしまいますよね。

そういう僕も、夏休みの初めに頑張ってみるものの、目途が立ったとたんに遊びに出かけ、最後の週にひぃひぃ言いながら宿題をする小学生でした。

やらなきゃいけないとわかっていて、やらないとどういう状況になるのかもわかっているのに、できない。

そして、最後の最後に苦しい思いをしながらやる。

同じようなことをあなたもしているのかな、と想像しています。

実際、僕の英語の例のようにやりたいなー、と思っていてもめんどくさいなーと思ってできないこともあります。

したがって、「めんどくさい」という感情がいかに強力な感情かということが分かります。

つまり、めんどくさいという気持ちの原因を少しずつ減らしていけば、どこかでやりたい!や、やらなきゃ!が上回って、「やる」という行動に移れるということになります。

(実際にはやりたい!や、やらなきゃ!を増やしていく方法もありますが、このお悩みの場合は、そもそもやりたくないし、ギリギリになればやらなきゃ!とやるタイプの人なので省略します。)

さて、めんどくさいを減らしていく方法を僕なりに考えてみました。

色々考えてみた結果、2つのことを意識してみるといいのかな、という答えが出ました。

まずひとつ目は、はじめの一歩をとにかく小さく・簡単なものにすることです。

こういうふうに言う理由は、やらなきゃいけないのに出来ないあなたはやる理由は理解しているので、やり始めたらできるタイプだろうという推測です。

やり始めたらなぜかノッてきて、終わってみると時間があればもっといいものできたじゃーん、と謎の向上心が顔をのぞかせる経験、僕はあります。

だから、はじめさえすればいいと考えると、はじめるハードルを下げに下げまくればいいと考えました。

再び夏休みの宿題を例にすると、とりあえず読むだけで何にも考えずにできる練習問題を一問だけやってみるのがいいと思います。

もはや解かずに眺めるだけでもいいかもしれないです。

一問解いたら隣のも解きたくなるかもしれないし、ならなくてもすでに一問解き終わったという達成感は味わえます。

眺めていたらやる気が出るかもしれません。

また、教科別に得意不得意がある場合は、得意なものからやる、という手もありです。

得意科目は解き始めるとノりやすいものなのでおすすめです。

2つを掛け合わせて、得意科目の簡単な問題を解く、というのが1番いいかもしれません。

つまり、やるべきことを難易度や種類といった要素で分けて、自分が楽に出来そうなものからやる、ということです。


ふたつ目としてあげるのが、人と比べない、ということです。

夏休みに同じクラスの友達と遊んだ時に、もうオレ宿題おわったよ〜(ドヤ顔)みたいなことを言われると、家に帰った後に、

アイツはおわってるのに私はおわってない、、、

となります。

劣等感や焦りは禁物で、冷静な判断ができなくなって効率が下がり、ますますゴールが遠のきます。

人と比べないといっても、それが難しいんだよと言われそうなので、ここではフィギュアスケートを例に想像してみましょう。

例えばあなたがいま23歳だとして、初めてフィギュアスケートに挑戦して、面白かったので練習して市民大会とかに出てみようかなーとなんとなく思ったとします。

たまたまその日一緒のリンクに羽生結弦くんがいて同い年のあなたは仲良くなったとします。

仲良くなった羽生くんは、

オレ、オリンピックで二連覇したんだぜ。キミはいつ二連覇するの?(ドヤ顔)

と言います。(言うわけない。)

あなたはどう思うでしょう?

いや、初心者の私をあなたと比べるの無茶苦茶じゃない?なんてところでしょうか。

すでにあなたよりできている人の結果は、モチベーションを上げるために利用する分にはいい効果が出ますが、自分の現状と比較してもほとんど意味がないことがこの極端な例でわかります。

また、ここが見落とされがちですが、人と比べるときの比較対象はあなた自身であったりもします。

そのときの比較対象は正確に言うならば、「できているはずの自分」です。

前まではできていたのに、私の実力ならこれくらいはできるはずなのにと考えてしまうときにかえって上手くできなくなるのは、このせいだと思います。

もちろん、わかっていても比較してしまうことはありますが、無意識に考えている時より、その思考を意識して、あ、またやっちゃった〜!と思えれば少し気が楽になります。

このように、はじめの一歩を踏み出しやすくすることと、人(含む自分)と比べないことを意識すると、基本的には「めんどくさい」を小さくしていけるのかな、と考えます。



やらなきゃいけないことをやらなきゃいけないと分かっていて、やらないとどうなるかもしっかり想像しているあなたはとても真面目な人なんだろうな、と感じました。

真面目な人ほど、理想の姿というのをはっきりと描けるので、自分で自分のことを苦しめることも多いのかもしれません。

けれども、本当にやらなきゃいけないことなどこの世にはおそらくないです。

宿題は提出しなくても怒られるだけだし、就職しなくてもお金が稼げないだけだし、罪を犯したら恨まれたり罰されたりするだけで、もし死んでしまっても身体が動くのをやめるだけです。

でも、あなたのように何かをやろうと思って、そのおかげでいい結果を残したり、より幸せになって楽しく暮らす、ということを目指すこともできます。

本当はやらなくてもいいことを、やらなきゃ!と思えるあなたはとても素敵だな、と僕は思います。


最後にふたつ、僕の知っている何かをはじめるときのコツを伝えたいと思います。

ひとつ、片付けをする。

何がいるもので何がいらないものかを考えて行動する、というフレームワークができ、おまけとして根拠のない自信が得られます。

ふたつ、コインを投げて落ちたらはじめる、と決めてコインを投げます。

何かをはじめるきっかけを自然の法則に委ねて、変な力や人と比べるということを減らせるので、ニュートラルな状態でものごとに取り組めます。


あなたがやらなきゃと思っていることを終えて、満足げな表情を浮かべるその時が待ちどおしいです。なんてね。

素直に書きます。出会った人やものが、自分の人生からどう見えるのかを記録しています。