言葉尻は、いとをかし
言葉は末尾。
だんだんと描写は進み、その連なりは少し整いを見せ、彩りをもつ文末がその味わいをじわりと押し拡げる。
言葉尻はとても面白い。
例えば、りんごが好き、という一文について考えてみる。
「りんごが好き」と「りんごが好きでない」は同じ文の最後に三文字くわえただけで、意味が正反対になる。
「りんごが好きか」と「りんごが好きね」は最後の一文字以外は全く同じ文なのに、その一文字が加えると、受け取れる意味の色が鮮やかに変化する。
さらには「好き」に関して、「好きだっちゃ」「好き