「生まれつき」などない、経験次第で人はどのようにでもなる

「人」に関するキーコンセプト 
~「なぜ、この人はこんなことをするのか」を考えるために~

03:タブラ・ラサ

タブラ・ラサというのはラテン語で「何も書かれていない石板」という意味で、「タブラ」はタブレット=板の語源だそうです。

ジョン・ロックは「生まれたときは、誰の心の状態も白紙なのであれば、人間に生まれついての優劣はない」と主張します。

現代の僕たちには当たり前に思える考え方ですよね。しかし、彼の時代では画期的な考え方だった様です。貴族や王族といった人達がいた時代ですから。

この思想が、特にフランスにおいて、全員が平等な立場に立てるという信念の形成へと繋がっていったとの事です。

筆者曰く『人は経験と学習によっていくらでも学ぶことができる、というのがロックの主張の主題だと考えれば、これは人生におけるどの時点においても適用して考えることができる。特にテクノロジーの進歩が今日のように著しい社会では、学んだ知識がすぐに陳腐化してしまう傾向にあり、自分の経験をリセットする、いわば頭を真っ白な石板=タブラ・ラサの状態に戻せるか、戻せたとして、そこに有意義な経験や知識を書き入れることができるか?が大きな論点になってくるでしょう。』

「学び直し」大切ですよね。

日々の業務に追われ、余裕のない毎日ですが、日々勉強、日々読書、頑張りたいと思いますね。ここに書くことも、自分にとって良いまとめの機会となっています。

筆者があるテクニックを教えてくれています。

『その人が何を言おうとしているのかをより正確に理解しようとする場合、その人が何を肯定しているかよりも、その人が何を否定しているかを知る方がより重要な場合があります。哲学においても、この考え方は有効です。』




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