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けいおん!を見て「楽しい」高校時代を追体験する

先日、アマゾンプライムで”けいおん!”を発見し、なんとなく一話を見たら面白くて、寝る間を惜しんで2シーズンを一気見してしまいました。

なんで今更”けいおん!”なのか?という疑問はさておき、見た人ならわかると思いますが、ひとりひとりのキャラクターがいちいち可愛くて、見ているだけで癒されてしまいました。それなのにOPやEDで流れる曲や挿入歌はゴリゴリのかっこいいロックだったりして、そのギャップにもやられました。けいおん!は本当にいい曲が多いと思います。

さて、唯をはじめとする放課後ティータイムの面々は、部室ではお茶を飲んでばっかりで、真面目に練習するシーンはほとんどなく、でも、それがとてもいい時間を過ごしているように見えて、なんだかうらやましくなりました。彼女たちと同じくらいの年齢のとき、自分はどうだったかと考えると、先のことばかり不安になってむやみに勉強したり、部活にも一応熱心に取り組んで、彼女たちと比べるとやけに真面目だったなと思います。当たり前に友人もいましたが、彼女たちのように友人との時間をなによりも優先する、ということはほとんどなく、他のことにばかり気を取られていました。もちろん、当時熱心に勉強したり、部活をしていたことに悔いはありませんが、真面目であることが正義だと考えていた自分がこの作品を見ても、あまり今のようには感化されていなかったでしょう。

今の自分と比べると、高校時代にはあまりにも手に入らないもの(恋愛経験とか、いろいろですが)が多く、自分はこのままでは大人になれないのではないかと、おかしな焦燥に駆られていました。しかし、彼女たちは手に入らないものには目もくれず、自分のたちの手の入る範囲で青春を楽しんでいて、自分もそういう高校時代を送れたらよかったと、そんなことを考えていました。今となっては、当時手に入らなかったものは経験を積んでいくうちにちょっと頑張れば手に入るものになってしまっており、なんだか少し寂しい気持ちになります。当時悩んでいたことは無駄だったとすら思います。大人になるとはこういうことなのでしょうか。

自分が当時、焦りからいろいろと真面目に頑張っていたこと、それでも、やっぱり何も手に入らなかったことは、もはやどうにもできません。あれはあれでよかったとも思いますが、でも、唯たちのような、のんきながらも大切な友人たちと同じ時間を過ごすことに一生懸命な、そんな高校時代を送ってみたかったなあとも思います。だから、”けいおん!”を見ていて、僕は手に入らなかった青春時代を追体験しているような気分になったし、これから何度も見返して、何度も同じ青春を追体験するのだろうと思います。自分にとっては、そういう、あったはずの時間を体験させてくれるという意味で、けいおん!はとても大切な作品になりました。


↑いちばん好きな曲です。これを澪が歌っていると思うと悶えますね・・・

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