ディズニー旅行記ⅹ2~その④~
↓前回
2回目のディズニー旅行の前日。
私は眠れなかった。
前回眠ることが出来なかったせいであれだけ失敗したのに、今度も眠れなかったらまた友達に迷惑をかけてしまうかもしれない。また吐いたらどうしよう。今回は前回と違って2人なので私が駄目なら本当にあの子は1人になってしまう。
眠らなければ、という強迫観念と
どうしても元彼の呪いが、楔が思ったより深くて、それに付随していろいろ考えて、しんどくて、眠れなかった。
なんであそこで既読スルーしてきたの?とか、なんで飲み会の男はベタベタと執拗にスキンシップしてくるのかな、とか。
考えても出ない答えをぐるぐると考えて
どうにもならなかった。
本当にほとんど眠れなかった。
大体は母に相談すると楽になったのに。
今回は事が事なのもあって全部話せなくて、何も楽にはならなかった。
まだ体調も少し気持ち悪いままだったし、眠れなかったし、本当にもう1回吐いてしまうと思った。
半べそをかきながらお茶とヨーグルトだけ口に入れて、急いで家を出た。
お茶だけちょっとずつちょっとずつ飲みながら、その子に会えるのを待った。
今回共に行く友達を軽く紹介しよう。
ランドに一緒に行ったからRちゃんとでも呼ぼうか。Rちゃんは大学で知り合った。英語のクラスが一緒だったのだ。
私の友達は狂っているやつばっかで(私が狂っている人を好きなのもある)見てわかって面白いイカレているやつが多いのだが、そんな私には珍しくRちゃんは普通のいい子だ。
だから最初は正直合わないと思っていた。
でも、嫌な子ではなかったし、授業も被ることが多くて、徐々に仲良くなっていった。
知らないうちに、本当に知らないうちに、Rちゃんは居なくてはならない存在になっていて、本当に一番大好きな、私が出会ってきた中で一番信頼できる人になった。
本当に普通のいい子だからこそ、私は救われることが多かった。更にRちゃんは思いの外やりたい、どうしたいがはっきりとしている。
私はわりとなんでもいい派であり人の流れに身を任せる方なので、そこも含めて気があった。
そのRちゃんに会うのは2週間ぶりで、本当に、あったこと全てを話したくて堪らなかった。
話したかったことの主はここに書いてある
もう私は会うや否や夜行バスや悩み事で眠れなくて吐いてしまったこと、だから今回の旅も何も食べられないかもしれないこと。それがずっととても辛くて、楔のように心臓に刺さって抜けなかったことを話した。
元彼のことも、全て話した。何があったか。本当に辛くて辛くて堪らなかったこと。母には話せなかった詳細まで全て話した。
Rちゃんはこういう時、うんうん。辛かったね。と肯定も否定もせずに話を聞いてくれる。私はそれが本当に心地よくて、それで、
ゆっくりと、心臓にささっていた楔があたたかく溶けていくのを感じた。
私はずっと、人を信じられなかった。悩み事の相談を友達にするようになったのも、大学生からだし、増してや、恋愛の相談事を人にするなんて絶対しなかった。
だから、母以外に話して、友達に話して楽になったのが初めてで。
そこで初めて心が楽になって、眠気をやっと、久しぶりに感じた。
あぁ、そうか、眠いってこんな感じだったっけ。
楔がゆっくりと溶けるのを感じながら、あたたかくウトウトとまどろんで
1時間ほどぐっすりと眠り込んだ。
↓次回
未定
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