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「ああ書くことがない」は、瞑想とペットボトルの水理論で解決

「ああ、今日も書くことがない」を解決できるかも知れません。

まず、頭の中がからっぽということはありえるでしょうか。これは瞑想すると、よくわかります。目を瞑って座ります。そのまま、頭を空にして何も考えないでおこうとします。5分もしないうちに、昔のことを思い出していたり、頭がいたいなあとか体の不調、気になっている”あのこと”、などが思い浮かぶのではないでしょうか?つまり、頭の中には、いつも思考がぐるぐると回っているはずなのです。(修行を積んだ瞑想家の方は、本当の静寂かも知れません)。すなわち、頭の中には何かしら思考というものがあるのです。

じゃあ、頭の中になにか言語化できる情報が眠っているとして、それを取り出したいと思った時に、どうすれば良いでしょうか?

ここで、理科の問題です。

ペットボトルの水を一番早く外に出すのはどれか?

  1. ペットボトルを逆さにするだけ

  2. ペットボトルを振る

  3. 螺旋状にぐるぐると回して渦をつくる

答えは、3です。ポイントは、水が出ようとすることを、どれだけ空気が邪魔しないようにできるか、というところにあります。空気圧があると水が出ないように押さえつけてしまうんですね。

これって何かものを書こうとするときも同じだなあ、と思うのです。あるいは、喋ろうと思うときも同じかも知れません。

頭の中にある情報を頭の外に出そうとする時、その経路は一つしかありません。書いているときは右手(左手)、しゃべっているときは口です。脳の構造は、よく知られている通りシナプスが3次元構造で結びついています。これをある部分を掴んで引き剥がして、外に出そうとする時、ペットボトルが水から出ようとするときのように、外から圧力がかかっています。邪魔をしているのは、「そんな無価値で恥ずかしい情報は外に出したらダメ」とか「支離滅裂になるから、もう一度最初から出し直そう」とか、「いまのテーマとこの事柄は無関係だぞ」とか、そういう選別です。意識と無意識のあいだで動いているこの抵抗が、頭の中から言葉が出ていくのを邪魔しているんです。

中にあるものをかたっぱしから外にぶちまけていくしかないんです。頭の中の”ぐるぐる”をなんの遠慮もなく支離滅だろうと、無価値だろうと、思いついた順に、キーワードでも、文章でも書きなぐるしかないんです。テーマすら決めずに、いま頭の中にあるものを出すんです。これは、それは興味のあること、体験したこと、読んだ本、それらが頭の中で熟成されてごちゃごちゃになった破片ではないでしょうか。時には、そんなものが頭の中にはいっていたのか、というような貴重なものも出てくるかも知れません。

これらを拾い集めれば、書くことは何かしらあるものです。だれかに見せる時は、関連することや繋がりを整理して文章にして、段落を整えれば良いのです。

書こうと思うことがない時は、「頭の中のぐるぐるをすべて残らず書き出す」から書き出しましょう。そして、少しでもまともなものを書きたいなら、頭の中にまともなものを入れていくしかないのです。

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