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思考力の高い子供を育てるために、最初にやること

アウトプットが大事という。主体的な思考が伴うからだ。

日本の教育においては、既成の知識を覚えることにほとんどの時間が費やされる。未知の疑問、答えのない問いについて、思考したり議論することはほとんどない。道徳の時間でさえ、自分なりの答えを見つけるというよりは、大人に都合のよい答えに導かれるようになっている。

そして、家庭ではテレビやスマホが常に情報を発信しつづけている。広告代理店に洗脳され、GAFAの仕掛けた罠(麻薬)に支配されている。受け身の情報収集は、思うことはあれ、考えることはない。

「我思う故に我あり」といえる人間は、現代の社会ではほとんど希少なのだ。

一方で、古代ギリシャは、多くの哲学者を排出した時代だ。なぜ、この時代に多くの哲学が生まれたのか。それは、その時代に語られた「饗宴」と名につく本が多くあることと関連している。これらの本は、哲学について書かれている。宴と言いつつ、食事中、あるいは食後のひとときに、彼らは本気で答えのない問題について議論していたのだ。

考えない人間は、事象に反応することしかできない動物と同じ。理性なく欲に反応して生きる猿だ。猿は人間に操られる。

今も昔も同じように時は刻まれている。思考して、アウトプットする時間を確保するためには、情報を受ける時間を減らすしかない。古代ギリシャに学べば、食事の時間で良いじゃないか、ということになる。そのためにやることは一つ。カンタンだ。

テレビを消そう。

特に、子供と食事するときはテレビを消して、子供のアウトプットを聞く。その上で親の意見を聞いてもらって議論すれば、自ら思考する子になる。当然、親も思考することになる。

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