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世界のまちづくり「ローマ(イタリア)_荷物預かりサービス」
1 コインロッカーがない!?
旅行の最終日にホテルをチェックアウトした後、観光したいけれどもトランクなどの大きな荷物が邪魔になることがあります。日本なら駅のコインロッカーに荷物を預けることが多いですが、実は海外では大きな駅に必ずコインロッカーがあるとは限りません。特にイタリアやフランス等の一部のヨーロッパの国では、テロ対策の一環でコインロッカーが禁止されており、どの駅を探してもコインロッカーを見つけることができません。一方で、これら国ではコインロッカーの代替サービスも発展しているようなので、参考までに書き残しておきたいと思います(記載内容は2022年5月時点)。
先日旅行で訪れたローマの中心駅「ローマ・テルミニ(Roma Termini)駅」には、Baggage depositという荷物預かりサービスがあります。ちょうどローマ・フィウミチーノ空港とのシャトルバスを運行しているTerravisionのバス停の付近と使い勝手のいい位置にあります。
2 ローマ・フィウミチーノ空港へはシャトルバスがお得
荷物預かりサービスの詳細に入る前に、ローマ・テルミニ駅からローマ空港への交通手段について説明しておきます。
交通手段は主に、タクシー、鉄道、バスの3つです。それぞれ価格と所要時間を記載すると次の通りです。
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タクシーには目的地までドアtoドアで行けるというメリットがありますが、経済性を重視する方はシャトルバスと高速鉄道の比較になると思います。筆者は駅・空港間を2往復(合計4回)移動して高速鉄道を1回、シャトルバスを3回利用しました。シャトルバスは多く利用した理由は安価な割に清潔で、荷物も預けられるので使い勝手が良かったからです。電車で移動すると大きなトランクの置き場に困ってしまいますしね。なお、シャトルバスはTerravisionホームページで往復分を予約すると1ユーロの割引きが受けられます。
なお、ローマ・テルミニ駅の荷物預かり処はTerravisionのバス停付近の駅入口から入ってすぐのところにあるので、荷物を持って長い距離を移動する必要がなく便利です。
3 ローマ・テルミニ駅の荷物預かりサービス
駅の正面入口を左側に出て駅に沿うように南東に進むと長距離バスのバス停が連なっており、空港シャトルバスTerravisionのバス停もあります。荷物預かり処はTerravisionのバス停付近の駅入口を入ってすぐです。駅構内や周辺の歩道には「Deposit Bagagli」と書かれた方向看板もあるので、これを目印に進みましょう。
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荷物預かりサービスの料金は
・5時間までは6ユーロ
・その後、1時間につき1ユーロ(12時間まで)
・13時間を超えると1時間につき0.5ユーロ
となるようです。
利用可能時間は6時〜24時まで。預け入れの際はパスポート等の身分証の提示が必要です。
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4 待ち時間に注意!!
この荷物預かりサービス最大の欠点は待ち時間です。日程や時間帯によるようですが、混雑する時は窓口に列ができており、長い場合は40分程度待つ必要があるようです。筆者が利用した時も預け入れに30分かかりました(受け取り時は空いていて5分程度で受け取れました)。タイトなスケジュールで目一杯観光を楽しみたい旅行者にはトンデモなく大きな欠点です。特にやバスや特急電車の時間が決まっている場合は十分に余裕を持って利用してください。
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そして、順番待ちをしていて驚いたのが、突然聞こえた「Express Service, this way!」という掛け声。なんと、追加で20ユーロ(?)支払えば順番待ちをせず、すぐに荷物の預け入れや受け取りができるとのこと。高過ぎると思いましたが、特急列車の時間が迫っている人にとっては、背に腹は変えられず、なんでしょう。
客を待たせ過ぎないように必要な数のスタッフを配置するのではなく、人件費は最小限に抑え、客の待ち時間を利用して更に特急サービス料金を取るのという「合理的な」経営判断なのでしょうが、列に並んでいる隣でサービスの説明を聞いているとやや不快に感じてしまいました。
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