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スクリーニングしないと質の低いクライアントに悩んでツムツムになる話。

こんにちは、関根(@cekineco)です。

2015年頃にカウンセリングのみのメニューを提供していた時代、価格は相場程度でSNSやアメブロで告知しやすいように、不定期で値下げキャンペーンをしていたことがあります。


新生活キャンペーンだの、サマーキャンペーンだの、ウィンターキャンペーンだの、年末年始キャンペーンだの、まるでどこぞの紳士服店のようにあの手この手で。

紳士服店であれば、繁忙期と閑散期があって「この機会に!」といったアプローチがしやすいのですが、カウンセリングにはほぼほぼそういった概念がありません。

だから結局は明確な戦略や目的もなく、ただただ安売りしていただけになってしまうんですね。

明確な目的があった時期もありました。

●経験を積む
●知ってもらう
●スキルアップ

当時はここにフォーカスしていたので、しっかりとしたクライアントの選別(スクリーニング)が出来ていなかったんですね。


スクリーニングが弱すぎた頃の話

生まれ持った気質である「エンパス」、そして心理学で、最初の申し込みメールを見た段階で、クライアントの状況と現時点の性格が大まかにわかります。


「この方は少し闇が深そう。じっくり掘り下げていかなきゃ」

と思ったり、

「この方は恐らく本気じゃないだろう。下手すると面倒なことになるかも」

と思ったりすることもあります。

とはいえ、相場程度の価格でセッションを行なっていたので、稼ぐためにはひたすら数をこなさないといけません。


明らかに違ったサービスを求めている人が来ないように、最低限のスクリーニングはしていました(つもりでした)。

「こんな方はご遠慮ください」てきな文言だけですが。

依存が強すぎてお互い不幸にもなる

低価格でサービスを提供してもそうですし、スクリーニングが出来ていないと、ものすごく依存体質な人を引き寄せてしまうことがあります。

例を挙げてみますと、以下のようなケースです。

●なんでも質問してくる(自分の意思がない)
●すぐにメール返信しないと催促のメールが来る
●「でも」「だって」のオンパレード
●行動もせずにできない理由を並べる

本当に一部しか挙げていませんが、これらすべての特徴を持った人も結構多いです。


それでいて僕自身が、頭では「嫌われてもいいや」と思っていても、深層心理では「嫌われたくない」という強い気持ちがはたらいてしまっていました。

お客さんのためにも「これはいけませんよ」という行動の指針に繋がることを言わなければいけないのですが、相手が傷つかないようにオブラートに包み、遠回しにしか伝えられませんでした。


すると、例えばメールであれば、このようなお客さんからメールが来ると、「うわぁ、メール来たかぁ・・・」と条件反射のようにネガティブな感情になり、ついにはメール通知音恐怖症になりました。

マナーモードにしたら?と思うかもしれませんが、「メール来てるかも・・・」と常に思ってしまい、その精神のほうがしんどかったのでマナーモードにせずに過ごしていました。


ある日、いい加減ストレスが溜まったので「もう辞めた辞めた!」と思い、一時期カウンセリングを一切やっていなかった時期もありました。

この期間はずっと経営コンサルや企業やフリーランスの方々のホームページ制作やプロデュースを行なっていました。


セラピストの友達から聞いた話

セラピストの友達がいるのですが、この友達も質の低いクライアントを引き寄せてしまい、メール対応やエネルギー充電にかなり手こずっていました。

この友達は、「長いメールが送られてくるから、メールの辞め時が分からない」と話していました。


「返さなくていいや。提供していること以上に求められているわけだし」と吹っ切れたら良いのですが、この友達は断れない人でした。

それでメール対応が嫌になり、その後はメールでの相談は引き受けず、対面セッションのみのメニューに切り替えたそうです。


メンタルブロックがあると質の低いお客さんを引き寄せる

メンタルブロックは、「心のブロック」や「間違った思い込み」と表現することもありますが、このメンタルブロックとお客さんとの繋がりは深いです。


例えば、「自分には価値がない」と深層心理で思っている人は自信がありません。

顕在意識でいくらフリーランスになってカウンセラーやセラピストとして活動したいと強く思ったとしても、潜在意識(無意識)にある「自分には価値がない」のブロックがはたらき、弱気の価格設定をしがちです。

すると、「安ければ良い」というお客さんを引き寄せることにもなりますし、先程挙げた以下のような人も引き寄せてしまう確率が高くなります。


●なんでも質問してくる(自分の意思がない)
●すぐにメール返信しないと催促のメールが来る
●「でも」「だって」のオンパレード
●行動もせずにできない理由を並べる


ではこうならないためにはどうしたら良いか。

詳しくは下記の僕のブログでガッツリとお話していますが、結論としては、質の高いお客さんや「こんなお客さんに来てほしい」と思う人だけがお客さんになるように、しっかりとスクリーニングする必要があります。


お客さんが申し込みをする前に

僕は今、お客さんが申し込みをする前にかなりしっかりとしたスクリーニングをしています。

主に2つで、1つはブログの切り口

当たり障りのない言い回しをやめて、強く言うべきところは強く、言い切るところは言い切るようにしました。

僕の切り口が嫌いな人は、少なくともブログを引き続き読むことはしないでしょうし、サービスを申し込んでくることはほぼあり得ません。

端的にいうと、人間味を出したり、キャラを確立させていく感じです。


そしてもう1つは、メニューページの書き方。

よく見かけるLPやセールスライティングのような書き方はせず、お客さんが冷静に判断して申し込んでいただく流れを作っています。

そもそもブログの切り口である程度スクリーニング出来ているので、メニューページやプロフィールページを見る読者は、少しは僕の価値観に共感していただけていると思っています。


そしてサービスの値引きも余程何らかの企画やテーマがない限りしませんし、無料のセッションも行なっていません。


本気の人は「無料」や「格安」には釣られない

実験的に、初回限定カウンセリング(コーチング含む)を60分5,000円にして、完全後払い、さらには「ご満足いただけなければ支払い不要」という企画を約2ヶ月半行いました。


この実験を行なって、「本気の人ほど初回限定カウンセリングには申し込まない」ということがわかりました。

「本気」というのは、「本当に解決したい悩みがある」「目標を達成させるために何が何でも自分を変えたい」といった方々です。


初回限定カウンセリングに気付いていない可能性もあるので、通常セッションに申し込みがあった際、毎回説明をしました。

ところが、「いえ、初回限定ではなく、通常のほうでお願いします」とおっしゃるクライアントが多かったんですね。


本当は2020年03月頃まではやろうかなぁと思っていた企画なのですが、2020年01月半ばに申し込み窓口を閉じることにしました。

本気のクライアントと「とりあえず」のクライアント、僕がどちらに全力のエネルギーを使いたいかと言えば、迷うことなく「本気のクライアント」です。


来てほしいお客さんに来ていただける喜び

これらの流れを作ってきたことにより、今現在はノンストレスで仕事ができるようになりました。

なんといっても、クライアントの意識がとても高いのが一番の特徴と言えます。

ネット上では、表面上のノウハウやテクニックが蔓延っていますが、恋愛、結婚、夫婦仲の悩み、人間関係や仕事の悩み、総じて「生きづらさ開放」は、根本を読み解いていかなければ本当の解決はありません。

このあたりを深く理解していただいている人だけがご依頼くださっています。


本末転倒にならず息の長いビジネスを

このような簡単なマーケティングを行なうことで、自分は誰に必要とされ、何を提供し、クライアントをどこに連れていってあげることができるのか。

ここの部分をよく考えると、自分の安売りは良くないと僕は思いますし、質の低いお客さんにエネルギーをもっていかれて、せっかく始めたビジネスが長続きしないようでは本末転倒です。


今、「正直、質の低いお客さんが集まってきてしまう」という悩みを抱えているコーチ、コンサル、カウンセラー、セラピストの方々は、今一度、自分自身の在り方から価格設定、どんなお客さんから愛されたいかを考えてみましょう。

そして、改善点に気付いたら迷わずにすぐに変えてしましょう。


「本当に必要な人の近くに自分がいること」


この考え、とても大切だと思います。


繰り返しになりますが、上に記事では僕が値下げや無料にしない理由を実話ベースでお話しています。

集客や価格設定、お客さんの質で悩んでいる方、そしてこれからフリーランスとして活動していく方はぜひ一度目を通しておいていただけたら幸いです。

「学びになった!」という方はぜひご支援よろしくお願いします!頂いたサポートは、ぷんた(息子)の貯金になります(・∀・)