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リクエスト企画~コンビニにまんまとやられた日~

皆様こんばんは、ぽこむと申します。

さて、今回はリクエストをいただいた題材でお送りいたします。
この前急にTikTokでLiveをしたのですがその時見ていてくれていた方から
お題をいただきましたので
このお題に沿って物語形式で書いていこうと思います。

「コンビニにまんまとやられた日」
2019年7月7日
この日は比較的涼しかったような気がする。
そして翌日から宮古島旅行だったので、
私はとても気分が高揚していた。
私が浮かれているのは見た目からも分かるだろう
なぜなら昨日友人がアシスタントとして勤めている病院に行き髪をほぼ白に近い金髪にしてもらったからである。

正午
私は小腹が空いたので近所のコンビニに向かった。
本当は1番近いコンビニは「ファミマ」なのだが何故がもう一つのコンビニへ。
この先書くことがちょっと良くない表現も含むのでコンビニと濁させてもらう。
2番目に近いコンビニとは言え歩いて約5分ほどで着いた。

そこで私は驚きの光景を目にすることになる。

店内には店員さん2名、お客さん7名ほどが入り口から確認できた。
ここの店舗は所謂縦長型店舗で奥まで長い作りになっていてお店の1番奥にスタッフルームとお手洗いがある。
そしてお店に入って数歩進んだあたりにレジカウンターがありレジスターが3台並んでいる。

事件が起きたのはまさにこのレジカウンター
それも1番奥のレジカウンター。

入店と同時に聞こえてきた怒鳴り声
どうやらお客さんと店員さんが口論になっているようだ。
これだけなら都会ではまあよく見かける光景だなと思いつつ聞き耳だけ立てて口論中の2人の横を通りいつものお菓子コーナーへ向かう私。
そのタイミングでまた大きな声が。

客「何度も言ってるだろ!なんでさっさと用意できねえんだ!」

どうやらお客さんはホットスナック(レジ横によくある肉まんとかホットドッグとか置いてあるやつ)
について文句を言っているようだ

店員「ですから、先ほどのもので最後ですのでもう一度揚げるのに時間がかかるんです。今用意していますのでもう少々お待ちください。」

店員さんはおそらく大学生であろう若めの方だったがしっかりと対応をしていた。
だが、私がいつものミルキーを手に取った時
周りがザワザワし始めた。
こいつがミルキーを?みたいなザワザワでは無く
レジの方にみんなが集まり出したのだ。

私はもつられてレジの方を向いた
そこでは店員さんの胸ぐらを掴んだお客さんの姿が。
おっとこれはいけないと思ったがもう1人の店員さんが抑えてくれていた。

また話を聞いているとどうやら悪いのはお客さんだけではなさそうだ。

客「俺の方が先に並んで先に買ったのになんで俺の分がねえんだよ」

店員「何回も言ってんだろ!もうねえから黙って待っとけよ!!」
店員さんの口調が変わった、我慢の限界だったらしい。

客「ああ?だからなんで俺より後に買ったやつに先に渡すんだよ!」

なるほど、それで怒っていたのか。
ここまでブチギレるようなものではないと思うがお客さんが悪いというわけではないんだなと
あの場にいた全員が思ったであろう。

そこで店員さんも謝ればいいものの元からイライラしていたのだろう
言い返してしまったようで
今回の口論に発展したようだ。

体感30分ほど(実際には1分くらい)が過ぎたころ
お客さんの放った一言で大きく流れが変わりました。

客「おめえみてえないい加減な奴は辞めちまえ!客に対してなんて口の利きようだ」

店員「ああ!わかったよ!辞めりゃあいいんだろ?」
「もうこんな店辞めてやる!!!」

そういって彼は緑色の制服をその場で脱ぎ捨て
さらに続けた

店員だったもの「辞めてやんよこんな店!」
「さっきからてめえもキモいんだよ、たかが揚げ鶏ごときでよ」
「気持ち悪いから後回しにしたのくらい気づけよバカ」

バンッ

店員がお客さんを殴りました。

どちらが先に手を出したかと言われると
胸ぐらを掴んだのはお客さんの方なので仕方ないなと思いましたが
意外とお客さんはやり返しませんでした。

そのころ私は空腹の限界だったのでレジに向かいました。

そうして口論がされている中店長のような方が裏から出てきました。
誰か他のお客さんが呼んだのでしょうか?
そうでなくても聞こえるくらいの声量でしたから真偽はわかりませんが

それを見て我に返ったお客さんは周りに「うるさくしてすみません」と言って立ち去っていきました

こんな現場に立ち会えるなんてと嬉しくなっていた私は
漫画で見るやつだ…!
「漫画でみるやつだ!!」
と嬉しくなり声に出してしまっていました。

そうして店長によって裏に彼は運ばれて行きました。
バックヤードからは叫び声、恐らく声泣き声だったと思います。
きっとかなり怒られたのでしょう。

そうしてそのままレジで唐揚げ棒を買った私はルンルンで帰りました。

興奮のあまりすぐにツイートしていました。

当時の私のつぶやき

私は彼の辞めてやる!と言ったあの勢いになんだか感動してしまいました。
本当はダメなことなんだけどフィクションを現実で見せてくれてありがとうの気持ちでした。

彼はきっとクビになったか自分から辞めたでしょう。
自分の勝手な偏見で人に迷惑をかけたわけですから仕方ありません。

ですが少しだけ寂しさがありました。
あの勇気を他のことに使ってほしいなとも勝手に考えていました。

次の日
いないとは思いつつも私は彼を探しにそのコンビニへ行きました。

ですがそこには
何事もなかったかのように接客する彼が。

昨日のあれはいったい…?
でも元気そうだし…

いや、辞めさせろよ。


大きく感情を動かされ
コンビニの店員さんにまんまとやられてしまいました。

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