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2023、SNS戦国時代


Twitter、消滅する

イーロン・マスクが買収してXになりました。

オープンソースSNSの勃興

言論の世界では、前々から企業が主導するSNSでは発言の自由に限界があるのではないかという懸念がありました。
そういった企業主導SNSと対抗するようにして立てられたのがオープンソースSNSです。

オープンソースSNSは、特定の企業などが独占することなく、広告収入によって運営されずサーバーを立てれば誰でも立てられるのが特徴です。
Twitterの没落に伴い今年から目立つようになった3つのSNSを紹介します。

Misskey

Discordのような絵文字機能が備わったSNSです。
サーバー同士はそれぞれ独立しているようでいて共通の規格でゆるく繋がっており、他サーバーのユーザーとはリモートでフォローしたり表示できるほか、タイムラインに流れてくるリノートなどで様子を窺い知ることができます。
オープンソースSNSは誰でも立てられるといいましたが、個人運営だからなのか、人数の多いサーバーはサーバー負荷や画像ストレージの圧迫などで切り盛りはなかなか大変そうです。
mastodonとも規格が繋がっていて、互いにフォローできるようなのですがmastodonのことは詳しくないので詳細は省きます。

Bluesky

Twitter社の元運営陣だったジャック・ドーシーが考案したのがこのBlueskyです。
内部の仕様については詳しくないですが、見た感じはTwitterに似ています。

Nostr

オープンソースSNSの中でもかなりの変わり種がこのNostrです。
なんでも証明というブロックチェーンの仕組みを投稿の一つ一つに適用し、投稿する媒体とそれを保存するサーバー、あとは表示するプラットフォームがあれば機能するらしいです。私はIrisというクライアントを使っています。

賛否両論SNS『Dystopia』

そして今年9月には『誰も傷つかないSNS』を掲げるスマホアプリ、Dystopiaが勃興しました。
Dystopiaの特徴は、言語AI chat-GPTを使って全ての投稿を検閲し、その中から差別用語・侮蔑的な用語を抜き出し別の単語に置き換えるというもの。
その謳い文句に惹かれてか、当初のDystopiaは誹謗中傷・わいせつ画像・その他いかにして運営の検閲の目を掻い潜り非倫理的でアンモラルな発言を投稿するかに重点を置いたユーザーが集まりました。

その結果、『誰も傷つかないSNS』のお題目とはかけ離れた実態になってしまい、投稿が削除できないなど当初の詰めの甘さも重なって陳情が耐えませんでした。
更なる向かい風として、chat-GPTの使用料が莫大なものとなり、急いでクラウドファンディングで募集するもなかなか集まらず、運営は危機に陥りボランティアで参加していた開発メンバーが分裂するなど少なからず混乱もありました。

『誰も傷つかないSNS』スマホアプリDystopiaは、2023年12年現在も配信中です

おまけ

Talk

https://talk.jp/

今年の7月頃に5chでちょっとした騒動があり、発足した掲示板です
当時は5ch住民が移住するような話も出ていましたが、2023年12月現在書き込み数は落ち着いています

tters

https://tters.jp/

twitterのタイムラインを模したUIが特徴的な半匿名掲示板です
『✕✕tter』という形式で、誰でも自由に立てることができますが、一定期間書き込みがないと落ちてしまいます

しずかなインターネット

https://sizu.me/
今、しずかに広がりを見せているのがこのしずかなインターネットです
noteに似た、シンプルなUIのブログサービスです

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私事ですが今年、初めて製本作業に関わりました。
挿絵イラストの提供という形で、私の関わった範囲はほんの少しですが、それでもこういった形で書籍に関われたのは嬉しかったです!

今回の記事で新興SNSに興味を持たれた方は、こちらの書籍が詳しいです。
私のイラストも掲載されていますので、ぜひご覧になってください。

Hello Nostr! Yo Bluesky! 分散SNSの最前線

イラストレーターとしてもよろしくお願いします!


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