上沼恵美子は和牛敗退に拍手をしたのか
今更ですが、日曜日に行われたM-1グランプリについて。
M-1グランプリと言えば、出場芸人はさることながら、それを審査する審査員にも注目が集まる。とりわけ上沼恵美子は、その傍若無人な言動から、去年は炎上ともいえる事態に巻き込まれた。今年はどうだったかというと、コメントの合間にCDの宣伝を入れるなど、去年同様”上沼節”全開だった。
結局、ラストのぺこぱを残して、和牛は第3位、ファイナルラウンド出場に王手をかけていた。しかし、今回一番インパクトを残したぺこぱが和牛を2点上回り、ファイナルラウンド出場を決めた。
問題は、ぺこぱの得点が発表され、和牛の敗退が決定したときに、上沼恵美子が嬉しそうに拍手をしたことである。これはどういう意味の、誰に向けた拍手だったのだろうか?
ツイッターなどでこの拍手問題に言及している多くの人の文脈は、「上沼恵美子は和牛敗退を喜んで拍手をした。なんて性格悪いおばさんだ!」といったようなものである。和牛敗退以前に、上沼恵美子は和牛に、キツイ口調で苦言を呈していたこともあり、上記のように受けて止める理由も理解できる。
しかし、本当にそうだろうか?私はそうは思わない。
上沼恵美子が和牛に文句を言っていたことは事実であるし、拍手のタイミング的に敗退を喜んだように見えないこともない。でも、私はこの拍手は、ぺこぱが3位になり、ファイナルラウンド出場を決めたことへの、純粋な賞賛であったと思う。ぺこぱは全肯定漫才という、今までにない新しい漫才を披露し、それが抜群にウケて、まさかの3位に滑り込んだ。この衝撃とも言える快挙に、素直に拍手をしたのではないだろうか?
和牛ファンであることと、上沼憎しであることが重なると、こうも拍手の受け取り方が変わってしまうのかと驚いた次第である。
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