#シンボリルドルフ
『シンボリルドルフに告白したけど断られたトレーナーは、仕方ないので〇〇することにしました』(ウマ娘)
勝ちたい、ではない。勝たねばならないのだ。
私に課せられる責務は「勝つこと」ではなく、「どのように勝つか」だった。
――唯一抜きん出て並ぶ者なし。
故にライバルなど不要と私は断ずる。ただひたすらに前へと進み、己自身を超え続けるのが正しいのだと、他ならぬ私だけは知っていた。
血反吐を吐けば吐く程に、私の心は穏やかに澄み渡る。口から溢れた体液が芝を濡らす度に、私は安堵した。
シンボリル