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【感想】はいからさんが通る

ミュージカル浪漫
『はいからさんが通る』
原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート)
(c)大和 和紀/講談社
脚本・演出/小柳 奈穂子

友達のお母様が大切にしていたマンガ本を読ませて頂いて、子供ながら夢中になった思い入れのある原作です。
花組新トップコンビのお披露目を楽天オンデマンド配信にて視聴致しました。いつもながらネタバレ有りの感想を綴りたいと思います。





ストーリーに関しては
マンガ原作のダイジェストという印象で、よくエピソードを繋ぎ合わせたと思いました。
色んな人達の想いが交錯した末に迎えた幸せなラスト、ロマンティックな後ろ手のキスシーンがよかったです。

ここからは、わたしの戯言になりますが、紅緒の破天荒なお転婆さんが周りに愛されて、少尉と気持ちを交わし、伊集院家にとって大切な家族になっていく過程を語るには説得力に欠けるのは時間の関係上、致し方ないのかな。(原作だと魅力的な人となりが理解できるので)あの白い喪服も表面的に感じて残念でした。


キャストの感想を
伊集院少尉を演じた柚香光さんは優しくて、思慮深い、少尉を好演されていました。後半から侯爵のお姿も素敵でした。
ブロンドヘアの柚香さんが好きなので、ロイヤルな雰囲気がとても美しい。殺陣や群舞は身体能力の高さを感じます。現存の宝塚歌劇イチお姫様抱っこが似合う人だと思います。(異論は認めます)
一幕最後の「ぼくのマリンカ…」と呟くお顔が美しすぎた…乱れた前髪すら美しさを煽るだけでした。

紅緒さんは華優希さん
とても可愛らしくて舞台化粧がお上手だなあと思いました。ピンクのもんぺ姿すら可愛らしくみせるのは本当にすごいです。また、ベレー帽にチェックのセットアップが可愛いかった。
ただ、竹刀を構えた時の持ち方が気になって仕方なかった笑

原作で好きだった環を演じた音くり寿さん
鈴なりの声、皆様も語り尽くされてるけれども歌が本当にお上手ですね。可愛いお顔に、歌声は大人っぽいギャップがいいですね。
ビジュアルは初演の城妃美伶さんが華やかで、音さんの環はキュートな印象を受けました。二幕の赤いお衣装が似合っていました。

吉次を演じた朝月希和さんは、昨日、雪組の新トップ娘役が発表されたばかり…ということが観劇しながら頭を過ぎり集中できず苦笑。
舞台技術にソツがない印象がありますが、吉次のお役も、着物の所作が美しく気風がいい女性を丁寧に演じられていたように思いました。

鬼島軍曹の水美舞斗さんは美形が過ぎますね。左眼の傷も気にならないのは、ファントムのエリックに通ずるものがあります。(顔面が良すぎて傷すら気にならない)

高屋敷は、雪組から来られた永久輝せあさん
わたしは、彼女がとても好きなスターさんなので贔屓目に見てしまうのですが
あの、ざんばらライオン丸が美青年になってしまう。どんな襤褸を纏っても麗しいオーラは隠せないのですね…と思いました。
そして、とても声が好きです。

蘭丸は、聖乃あすかさん。ビジュアルは、彼女が一番マンガ原作に近いように思いました。
情けなくても優しい蘭丸…想う人に想われない切なさも、華やかなオーラのためにあまり悲壮な感じにはならないのがすごいなと思いました。

青江編集長は美形の瀬戸様が、あんなお顔をするなんて…という衝撃でした。
ストライプスーツがお似合いですね。ビジュアルとは違いコミカルな部分がある役でした。
しかし、お役が主役の当て馬過ぎて切なすぎました。

美穂圭子さん、高貴でお美しかったです。
希波らいとさんは超絶スタイルで毎度びっくりします。
都姫ここさんは群集のなかにいても可愛いので目で追ってしまいました。

長く公演中止を余儀なくされて、色んな想いがあったと思いました。誠実な柚香さんの千秋楽挨拶が感動的でした。

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