秋田米新品種「サキホコレ」由利地域生育レポート
「コシヒカリを超える極良食味品種」をコンセプトに開発された秋田米新品種「サキホコレ」。
今年秋の本格デビューでは、昨年の先行販売の約10倍の販売数量を目指しており、由利地域の生産者数も12人から83人に増加しました。
栽培にあたっては、農薬の使用成分回数を慣行の2分の1以下に削減しているほか、育苗期には温度管理や水管理に注意しながら苗作りを行い、田植え後は健全に生育が進むよう肥培管理を徹底するなど、高品質な米づくりにこだわって作業が行われています。
美味しいサキホコレをお届けするため、心を込めて栽培に取り組む生産者の様子を、連載形式で紹介していきます。
育苗・田植えの様子を紹介します!
ハウスで苗を育てています
ハウス内での育苗がちょうど折り返しを迎えた、5月上旬頃の苗の様子です。
ハウス内の温度や湿度が苗の生育に大きな影響を及ぼすため、細心の注意を払いながら管理を行います。
知事が田植えを行いました!
5月には、にかほ市でサキホコレ田植えイベントを開催!
佐竹知事も田植え機に乗って作業を行いました。
ご当地ヒーローの「超神ネイガー」も駆けつけ、サキホコレ本格デビューに向けてPRしました。
栽培研究会の齋藤会長
5月下旬、秋田しんせい農業協同組合サキホコレ栽培研究会の齋藤靖会長が田植えを行いました。
サキホコレのロゴマークが入ったTシャツを着て作業に励みます。
現地講習会や指導者研修会に参加する際も、サキホコレTシャツを着用してPRに力を入れています。
田植え後のサキホコレ
田植え後のサキホコレの様子です。
今年は6月上旬に気温が低い期間が続いたことで、生育が停滞してしまいました。
その遅れを取り戻すため、生産者は水田や稲の状態をよく観察しながら水管理等を行っています。
現地講習会を通して技術向上!
サキホコレを栽培する生産者の技術向上を目指し、現地講習会を開催しています。
厳しい品質・出荷基準を達成するため、これまでの生育状況や今後の管理について熱心に勉強しています。
サキホコレの生育が進んできました!
サキホコレの幼穂
7月中旬~下旬、イネの茎を外側から順に剥いていくと、「幼穂」と呼ばれる穂の赤ちゃんの状態を見ることができます。
今回作付けしたサキホコレも、しっかりと幼穂が形成されていました。
これからどんどん生長して、1つひとつの籾になっていきます。
穂ばらみ期のサキホコレ
写真は穂ばらみ期のサキホコレの様子です。
幼穂が生長して穂の形になり、籾も出来上がってきました。
穂ばらみ期とは?
穂を出す直前の時期のこと。茎を押し広げながら穂が大きくなっていきます。
出穂期のサキホコレ
出穂期を迎え、ほ場全体で穂を確認できました。
サキホコレ特有の白く長い芒が、日に照らされて非常に綺麗です。
今年度は、6月上旬に気温が低かった影響で、生育がやや遅れていますが、関係者が一丸となって対策を考え、こまめにほ場へ足を運んで生育状況を確認するなど、おいしいサキホコレが収穫できるよう、懸命に取り組んでいます。
芒(のぎ)とは?
籾の先にできる針状の突起のこと。
サキホコレの収穫が行われました!
刈取講習会を開催しました
収穫が目前に迫った9月には、サキホコレの刈取講習会を開催!
今年の生産者だけでなく、来年度作付を予定している生産者も集まりました。
地域振興局や関係機関の職員が刈取時期の判断や乾燥調製の留意点を説明したところ、生産者からたくさんの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
稲刈りイベントを開催しました
今年は天候等の影響により生育が心配されましたが、生産者のきめ細かな管理によって、美味しいお米に仕上がりました。
由利地域では、サキホコレの稲刈りイベントを開催!
イメージキャラクターを務める壇蜜さんと佐竹知事が参加して、大変な盛り上がりを見せました!
サキホコレを収穫!
9月下旬、由利地域ではサキホコレの収穫が最盛期を迎えました。
写真は、秋田しんせい農業協同組合サキホコレ栽培研究会の齋藤靖会長がサキホコレの収穫を行っている様子です。
知名度アップのために製作したサキホコレのロゴ入りTシャツと帽子を着用して作業を行っています。
検査を経ていざ販売!
収穫後は、乾燥調製作業を経ていよいよ出荷となります。
品質・出荷基準である玄米中のタンパク質や水分の含有率などを検査し、合格したものだけがサキホコレの名前を冠して販売されます。
きたる10月29日、サキホコレは遂に本格デビューを迎えます。
生産者が丹精込めて作った、秋田の新しいお米「サキホコレ」を是非ご賞味ください!
秋田県農林水産部公式ウェブサイト「こまちチャンネル」では、秋田県の農林水産業のフレッシュな情報を随時発信していますので、ぜひチェックしてみてください!