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透明パーティションを作ってみた3

なんだか透明パーティションがシリーズ化している感があります。前回の卓上設置型を作ってから少し時間を空けていたら、コンビニやお店などは各自でありもののポールとビニールを使って皆さん自作されていますね。ひょっとしてもう必要ないのではないかとも思いつつも、新たなバージョンを考えてみました。

今回はモニターのアームを使います。この方法のメリットは、下記になります。
1.透明アクリル部分を高さも左右も高い自由度で動かせる。
2.透明アクリルの大きさに自由度がある。
3.アクリルの加工は4つの穴をあけるだけ(角Rはとる必要がり)。
4.この透明パーティションが必要なくなってからも、モニターアームは普段のモニター用に使用できる。

早速設計です。モニターアームをモデリングしたら、アクリルはただの四角形なのであっという間です。利用者の邪魔にならない位置にモニターが配置されるようにオフセットさせて設計してみました。なかなかかっこよくなりそうです。

アーム利用_CAD

病院の受付で利用することを想定して、レンダリングもしてみました(写真はWikipediaから舞鶴赤十字病院・受付会計.jpgを利用させていただいています)。透明パーティション部分はパースとしての見やすさを考えて色を付けています。

病院受付事例.84

前回までは3Dデータを作成して公開していましたが、今回は四角形の板に100X100の4カ所穴をあけるだけですので、特に載せるものをありません。でも今回は材料が弊社の在庫としてあり、穴開けるだけなので私の手作業で作ることができます。よし作ってみようと勢いでガッと手荒にやってみました。アクリルは少しスモークがかかっている5㎜厚です。穴をあけるよりも600角に切る方が大変ですね。久しぶりだったのでPカッターを少し探しました。

さて、できました。設計のように角Rを大きくとることはできませんが、かえってスクウェアな感じがモニターアームの黒さやメカ感とも合っています。

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不要な時に横へ移動させるのも簡単です。

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よし、いいものができたと満足して写真を撮ったあと、夜遅くなっていたことと、なんとなく何かあるかもと、自宅で使用していたモニターアームでしたが、そのままにして当日は持って帰りませんでした。

そして次の日の朝片付けようかと会議室に行ってみると、

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あー、やってしまいました。見た瞬間理解できますよね。完全に設計ミスです。昨日動かしているときには、幅600あることもあり両手で持って動かしていたため、無意識に水平を維持しながら動かしていたようです。関節部分もある程度の硬さがあるので、短い時間であればバランスが悪くても維持しているのです。

つくづく自分の気づく力の無さにショックを受けます。やっぱり試作品を作ってみることの重要性を再認識したことと、昨日の夜なんとなくそのまま残した方が良いと感じたカンのあったことだけが救いです。

なので、本日の定時後にこれまた勢いだけで修正です。単純に中央にアーム取付部をもってきました。

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これで左右バランスはとれているので、もう傾くことはありません。でも中央までアームが来るため、内側から見ると特に存在感がありますし、多軸のアーム数が多い形状でないと、邪魔になって使いにくくなりそうです。本アームはエルゴトロン製造のアマゾンベーシック製品ですが、アクリルそのものはモニター程重くないので、もっと安い製品でも大丈夫かと思います。

今回は特に公開するデータはありませんが、このモニターアーム利用方式はアクリルの加工が簡単で、モニターアームも既製品を購入すればよいだけなので、現実的なものになっていると思います。ご参考いただけましたら幸いです。


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