会社を辞めて 1:ジギー・スターダスト

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自由になって数日。頭の中でこれからどうしようってずっと考えて、止まったままかもしれない。色々とこれからのことを整理したいし、ここ数日のこと(唐突に出社最終日と言われたり、京都大阪にいったりした)、数ヶ月のこと(ザ・スミスに没入していたり、前向きに会社を辞めて生活を変えようとしかけたのに、酷い状態に追いやられた)を、書きたいなと思った。延々書いてもしょうがないので、一時間だけ。

(Morrisseyの2ndアルバムのKill Uncleのレコードを、ヘッドフォンで聴きながら)

まず、今日の日記。今日は2022年1月20日(木)。数ヶ月前のアマゾンブラックフライデーで買ったアレクサさん(Echo Dot  第4世代 - 時計付きスマートスピーカー with Alexa)に六時半に起こしてもらう、そのままNHK第一のラジオ体操をかけてもらい、体を動かして目を覚ます。今日は月に一度のその他ゴミの日。数ヶ月前に実は玄関・台所周りを大幅に片付けて大量のゴミがでてたので、それを一気に捨てにいった。なかなか大変だったけど、9割位ちゃんと回収してもらえた。ゴミ収集の方に感謝。

午前中に、iPhoneの壁紙を変えた。これまではずっとMOTHER2のキャラがアビーロード歩いてるやつで、元の画像を紛失してしまってるから、十年前のiPhoneの設定から延々そのままにしていたのに、ついに変えてしまった。(ちなみにLove This Part by Tillie Walden の表紙を待受に、水色単色を背景壁紙にした)たぶん今日やった最も重い行動。

先々週、神田のディスクユニオンで買ったデヴィッド・ボウイの映画「ジギー・スターダスト」のチケット。それを使いたいなと思って、今日は渋谷にいった。新型コロナのオミクロン株の蔓延でまん延防止等重点措置が明日からしかれるし、行っとこうと思った。久しぶりにヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1stを聴きながら電車に乗った。人の少ない平日昼間の渋谷はとても好き。まずタワレコに行った。ロックのフロアがほとんどレコードコーナーになってたのを初めて知る。お目当てはザ・スミスのラストアルバム(数年前のリマスターのリイシュー版でこれだけどこにもない)。中古でもいいなと思って京都大阪にも新宿でも探してたのに見つけられなかった。それなのに渋谷タワレコには3枚もあったのに驚いた。みんなラフ・トレードのオリジナル盤。1枚購入。4000円くらい。モリッシーのKill Uncleが面だしされてたけど買わなかった。

Bunkamuraへ。平日の静かで上品な文化的なこの建物。カフェに居る年配のご婦人は貴族か。8階の映画館へ。ジギー・スターダスト。客層は中年女性が多めだった。予告もシネコンと違って上質な作品ばかり。

デヴィッド・ボウイは音楽で何度も聴いたし、レコードも何枚か持ってるし、ボウイ展とかにも行った。デヴィッド・ボウイを音だけ聴いても彼の何かなんて、なんにも分かりゃしない(古臭いグラムロックとか思ってしまわないか)。観客の熱狂、メイクを施し衣装を纏うボウイがステージに立つその姿、その演劇的な曲展開、陶酔するようなギター、段々とトリップしていく感覚、唐突に刺さる歌詞・・・

最近はザ・スミス狂いの日々であり、絶望的な年末年始にモリッシーの自伝を読んでいた。モリッシーもボウイの7インチを聞かなければ学校へ行くことができなかった。憧れの存在だった。それがいつの間にか、その彼と隣に立ってステージにいる。その感傷も綴っていた。グラムロックとはどういう存在だったのか、モリッシーを通して見方が変わった。その頂点のような体験ができるのが、ジギー・スターダストのこのラスト公演の映像・・だった。モリッシーはニューヨーク・ドールズにも救われ、ジョニー・マーはTレックスのマーク・ボランがスターだった。

(モリッシーのレコード聴き終わった。Spotifyで聞くより全然良かった。続いて3000円したThe Smiths – Shakespeare's Sisterの12インチを。)

グラムロックはその精神性が、「こう生きなきゃ」「こうしなきゃ」からの反旗で、パンクの先駆けのひとつ。

私服のような隣の兄ちゃんみたいなロックスターすら、今はもういない。ジギー・スターダストのデヴィッド・ボウイは、完全なカリスマで、スーパースターで、

(12インチ聴き終えた。What She Saidめちゃかっこいい。A面1曲2分なのに盤全体にがっつり掘ってあって贅沢な1枚。スミスのラストアルバムも聴いちゃおうかな。。)

もうスピリチュアル的なそのライブ会場に、圧倒され、ラストのこの曲で、素顔のデヴィッド・ボウイがようやく現れて、とてもエモーショナルで、泣きました。

スクリーンを出て、パンフレットを買い(歌詞含む劇中字幕が全部乗ってた)、タワレコに急いで戻ってモリッシーのレコード買って(4000円弱)、電車に乗り、地元のスーパーで惣菜を買い、ケララカレーを作る。

久しぶりに再放送のアイカツをリアルタイムで見る。カレーを食べたあとに延々ツイッターを追ったり開業届とかのツイートを遡ったりして不毛な時間を過ごす。まじで良くない悪習。10代の頃からRSSのブログやら2ちゃんねるを延々みてたのとなんにも変わらない。

今日の午前中に片付けてたら中学高校の思春期丸出しの黒歴史ノートが出てきたり、前職で鬱になって仕事辞めたあたりの日記がでてきて少し読んでしまった。結局やってることが今となんにも変わりゃしない。相変わらず部屋の片付けをしてた。

(The Smiths – Strangeways, Here We Come、A面聴き終える。ヘッドフォンでレコード聴くの、良いね。昔CDをラジカセからヘッドフォンで聴いてたみたいに集中して聴ける、気がする。)

今月末に有給休暇が終わり。一番やりたいことは、部屋の片付けというより、断捨離。ただ、これからどうすればいいんだろうという・・あれだけ酷い仕打ちを受けて、もう会社組織に戻る気力がないし、いっそずっと夢で持っていた、個人レコード店を始めるというのを本当に初めてしまおうかという考えがぐるぐる回っている。これから怖いのは、上司や会社ではなく、クレジットカードの請求と家賃と、税金保険各種の請求と手続きになるのでは。どっちが恐ろしいかと天秤にかけたら、前者だとは思うけど、計画的にまともに事業をはじめて仕事を回して利益を出せるかというと、という弱腰もある。本を買ったり借りたり、動画をみたりしてる。まともに計画がつくれてない。

明日はその妄想と、先日の関西旅行について書きたいな。


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