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オーストラリアで看護師として働くまでの道のり

現在看護師を目指している段階の自分がたどっている道のりを記します。



日本の大卒正看護師がオーストラリアで看護師になるためには


現行では日本の看護師免許を取得していてもオーストラリアではそのままでは看護師として認められていません。


日本の看護大卒の私がオーストラリアで看護師として働くにはNMBA(豪国内の看護師と助産師の規制機関)への登録が必要で、登録されるためには


豪国内の大学に入り直す
AHPRA(豪国内の医療従事者の登録·規制機関)を通じて提示された要件を満たしている事を証明する書類を提出+試験パス 
※具体的には既に日本で取得済の免許がオーストラリアのものと同等であり、こちらの新卒看護学生と同等の英語力(IELTSだと7.0以上)・看護の知識・技術があるという事、過去5年間で450時間(3ヶ月)以上の臨床経験がある事、犯罪履歴の有無の証明など


以上のどちらかをクリアする必要があります。


国外の大卒看護師は7割が①を、3割が②を選択しているようです。(AHPRA情報)


私は少数派の②を選択し挑戦中です!

そのため、①の事は省略して②の事について下記にて触れていきたいと思います。



日本の資格を活かしてオーストラリアで看護師に

書類審査を通って初めて試験を受ける事ができるのですが、試験に関しては2020年3月から導入された新たな制度となります。

1.multiple choice question (MCQ) exam
→看護師国家試験の英語版のような試験

2.objective structured clinical examination (OSCE)
→実技試験

以上の2つをパスする必要があります。



しかしこの新制度もコロナ感染拡大を考慮し現在試験の運用がストップしている状態(2021年1月12日現在)ですので残念ながらしばらくは申請を進める事ができません。

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↑こちらAHPRAのHPより。


また、完全に新しい制度での挑戦となるので試験に関しては過去の情報にすがる事もできません。


MCQが米国のNCLEX-RN(米の正看護師国家試験)をベースにしているとAHPRAのHPにあったので、今は試験運用再開を待ちつつ試験に向けてNCLEXの教材を参考に自己学習を行う毎日です。


それ以前にIELTS 7.0の壁もクリアしていないのでそちらの勉強もしていますが。


用語まとめ(glossary)

略語のアルファベットばかりで分かりづらいと思うので、ここに出てきたものをまとめてみました。

NMBA: Nursing and Midwifery Board of Australia
(オーストラリア国内の看護師と助産師の規制機関)

AHPRA: The Australian Health Practitioner Regulation Agency
(オーストラリア国内の医療従事者の登録·規制機関)
→国際的な資格のある看護師や助産師のNMBAへの登録をNMBAの代わりに行う。

MCQ: Multiple Choice Question
(多肢選択型試験)
→看護師国家試験の英語版のような試験

OSCE: objective structured clinical examination
(客観的臨床能力試験、オスキー)
→実技能力の試験だと思われる

NCLEX-RN: National Council Licensure Examination-Registered Nurse
(アメリカ合衆国の正看護師国家試験)





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おわりに


制度が変わりゆく中、英語で情報収集し何をする必要があるのか理解し、行動に移していくのはなかなか時間も気力も要する作業です。

自分なりに咀嚼したまとまりのない情報ですが、それでももし誰かの役に立てば嬉しいです。

こんなご時世ですがどうか

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