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The Book of Mormon: ミュージカル中毒かもしれない

これは本当に楽しいミュージカルだった!ロンドンに来て観た中で、一番笑ったミュージカルかもしれない!

2人の若いモルモン宣教師の、ウガンダでの布教活動が題材のミュージカル。優秀で真面目なエルダー・プライスは、ディズニーランドのあるフロリダに派遣されることを願っていたが、意に反してウガンダに行くことになってしまう。そして、プライスの相方はエルダー・カニングハンという、自信なさげな(かつウソを衝動的についてしまう)劣等生。この時から、プライスの順風満帆な人生に、狂いが生じ始める。ただし、思い通りにいかない経験は、常に自分を変えてくれる可能性を秘めているもの。最後にはプライスも、カニングハンも、ウガンダの人々も、その他の宣教師たちも、自分とは違う価値観に接し、何だか結局良い方向に変わっていく。

事前情報として、モルモン教については理解しておいた方がいい。
・モルモン教は1830年に、ジョゼフ・スミスと言う人物により創設。キリスト教系の新興宗教。
・そもそもは、古代アメリカのユダヤ人が、神の御業を黄金の板(Golden Plate)に記載し埋めたものを、ジョゼフ・スミスが神の導きによって発掘し、神の助けを借りて翻訳したものを広めたもの。
・この翻訳したものが、モルモン教経典(ミュージカルのタイトルのBook of Mormonはここから来ている)
・モルモン教の宣教師は、名前の前にエルダーをつける
・宣教の際は、2人一組。
・アルコール、コーヒーはダメ
・トランスジェンダーやゲイは受け入れられていない

とにかくNGワード、下ネタ全開で、タブーにも触れまくり。すごい、日本じゃこれ絶対放送?禁止だろな、と、ある意味感動した。モルモン教徒をバカにしているようにも感じたけれど、どうやら実際はモルモン教の人にも受け入れられているとか。また、西洋人のアフリカ人に対する目線が色濃く(うがった形で)反映されてる中、それもコメディとして多文化社会のアメリカやイギリスで受け入れられている様子なので、ここまで振り切るといいのかな、と思えた。

オススメです!笑

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