36_カラーイメージについて考える(7)〜「黄」の色彩心理

画像1 有彩色の中で一番光のイメージに近い黄色。明るく親しみやすく、どこか自由で開放的な魅力を感じる色でもあります。
画像2 暖色系は食べ物を連想しやすい傾向があり、黄色も例外ではありません。酸味がある柑橘系をはじめ、卵が使われている食品もよく連想される傾向があります。
画像3 前回までと同じように、デザイン専門学校の色彩心理の授業課題で得た「色から連想される職業イメージ」のデータの中で、比較的「黄」が使われていたのが「お笑い芸人」でした。「笑い」を提供する職業ということで、やはり黄色の持つ「明るさ」や「親しみやすさ」のイメージと繋がるのでしょう。
画像4 もう一つ「黄」の頻度が高い職業(と言っていいのか)が「小学生」です。シビアさやプロフェッショナルを感じる暗い色や渋い色も同時に使われていた「お笑い芸人」とのカラーイメージの決定的な違いは、ほぼ純色や明清色で構成されているところです。しかしペンタグラフの形はよく似ていることが多く、重厚感よりも陽気さや賑やかさを連想もしくは期待されているように感じます。
画像5 黄色は食べ物の連想の他に「あどけなさ」や「エネルギッシュさ」という類のキーワードが出てきます。「愛されキャラ」や「元気をくれる癒し」といったイメージが浮かびます。
画像6 「お笑い芸人」のイメージの他の作例。やはり光と影が混在するような印象を受けます。
画像7 「小学生」のイメージの他の作例。とにかく屈託がなく、いい意味での単純さが持つ強さに温かさや愛らしさが宿っているような気がします。
画像8 データで得た黄色の<+イメージ>は「軽快」「元気」「楽しさ」「天真爛漫」で、<ーイメージ>はあえて言うなら「子供っぽさ」「落ち着きなさ」「安さ」。活動的で個性的なイメージもあるのですが、陽光のような輝きと温かさがもたらす安心感や親近感は魅力的ですね。

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