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色彩とセンス

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誰もが気になる色のセンスについてあれこれ考えています。
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記事一覧

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53_ちょっとした色の実験[color scheme storage〜配色の貯蔵庫(1)]

2_「暗転」という黒の価値

【STRANGER THAN PARADISE:1984(アメリカ)】 巨匠ヴィム・ヴェンダース監督から「ショートフィルムでも」という感じで、35mmフィルム300秒分を譲り受けた若き日のジム・ジャームッシュ監督。 ただし撮影機材が使えるのは2日間のみ、制作費は8,000ドル。 ごく限られたフィルム、ごく限られた時間&制作費だったようです。 しかし、完成した本編は30分。 どうやって5分→30分にできたのでしょうか。 まず5分のフィルムを4倍速で。 当然画像は粗くなりますが、

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10_一滴の白、一筋の白〜ハイライトの効果

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9_配色調和論と色の駆け引き

7_色彩センスの明暗を分けるのは補色?

「緑と紫はけっしてパレットの上でまぜるな」とドラクロアは警告したという。  緑と紫は補色にちかい色彩だが、補色どうしの色を交ぜると、ねむい灰色調になってしまう。           ___志村ふくみ「色を奏でる」より抜粋 緑と紫は補色に近似する代表的な組み合わせのひとつです。 色みの種類をグルッと環状に配した色相環において、正反対の位置にある色どうしを「補色」というのですが、画像の緑と紫の場合、厳密にいうと緑がもう少し黄緑に寄るか紫がもう少し赤紫に寄るかでないと正確には補色